1年間の収入と納付した所得税額が記載された源泉徴収票がそろそろ届く時期ですが、間違いなどがあると、対象となるはずの控除が受けられません。間違いに気付いていない、訂正が面倒で放置していた、などで思わぬ損をしている場合があります。間違いを見落としやすいのはどこでしょうか。
気をつけたいのは配偶者や扶養親族と生命保険料控除
源泉徴収票で特に変更や計算間違いが起こりやすく気をつけたいのは、配偶者や扶養親族の欄と生命保険料控除の欄です。
たとえば、結婚や出産で配偶者や扶養親族が増えたのにきちんと人数を更新していないと、本来の控除が受けられずに損をすることがあります。たとえば16歳以上30歳未満の扶養親族1人が申告から漏れていた場合、38万円の所得控除を逃します。
結婚や出産のタイミングだけでなく、子供の年収増減や、親の加齢にも注意が必要です。子供を扶養するには、子供の年間収入が130万円未満(障がい者の場合は180万円未満)であることが必要ですが、一度130万円を超えて扶養から外しても、別の年に年収が130万円を下回った場合、また扶養に戻せます。
さらに、生命保険料控除の入力を忘れていたり区分や金額を間違えていたりすると、最大で12万円の所得控除を逃します。生命保険は旧契約と新契約がありますが、それぞれ区分がいくつかあります。旧契約は2区分で、それぞれ最大5万円で合計10万円、新契約は3区分でそれぞれ最大4万円で合計12万円の控除限度額が設定されています。
間違いを見つけたときは会社へ伝えるか確定申告を
源泉徴収票を見て間違いに気づいたら、会社に伝えて修正してもらうか確定申告をします。1月31日より前なら、会社に年末調整のやり直しをお願いしてみましょう。会社が対応できない場合や2月1日より後に間違いに気付いたときは確定申告で修正します。
副業の源泉徴収も捨てないでおく
副業をしている人は、本業の源泉徴収票だけでなく、副業の源泉徴収票も大切にしましょう。
副業による収入が20万円以上なら確定申告をしなくてはなりません。副業が20万円以下でも確定申告すれば、税金が戻ってくる場合があります。
文・佐々木美紀(ライター)
編集・dメニューマネー編集部
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