力士が使う言葉「かわいがる」は稽古に関係する言葉 「かまぼこ」はどんな意味?【相撲業界の言葉】

2024/01/14 18:00

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相撲部屋では「かわいがる」という言葉がありますが、もちろん力士をなでなでするような言葉ではありません。また、ある力士を「かまぼこ」に例えた言葉もあります。それぞれ、どんな意味なのでしょうか? 「かわいがる」の意味は? 「かわいがる」とは兄弟子が弟弟子に目をかけ、心身鍛錬のためにいつもより荒稽古をし、強い力士を育てること

相撲部屋では「かわいがる」という言葉がありますが、もちろん力士をなでなでするような言葉ではありません。また、ある力士を「かまぼこ」に例えた言葉もあります。それぞれ、どんな意味なのでしょうか?

「かわいがる」の意味は?

「かわいがる」とは兄弟子が弟弟子に目をかけ、心身鍛錬のためにいつもより荒稽古をし、強い力士を育てることをさします。 大切にかわいがるのではなく、あえて厳しくすることです。

また相撲以外のスポーツやほかの業界でも使われる「かわいがる」は、厳しい練習に耐える といった意味合いで使われています。

親方や兄弟子によるこのかわいがりも、愛の鞭 として受け継がれる伝統的なものですが、限度を超えてしまうと、心身ともに大きなダメージになるため、力の加減には注意が必要です。

「かまぼこ」の意味は?

ほかの力士が一生懸命稽古をしている中、稽古をサボる力士のことを「かまぼこ」といいます。土俵の外の板塀に背をくっつけ、稽古に参加しない力士の様子が、かまぼこがピッタリ板についていることを連想し生まれた隠語です。

ほかの業界でも「かまぼこ」の隠語が使われており、意味はサボるとは違いますが、似たような連想からきています。

ちなみに、映画・舞台業界で使われる「かまぼこ」は、役者が幕引きや最初のシーンから、立ち位置に既にいる状態やシーンの間、立ち位置を移動しない状態ことさします。

相撲業界と映画・舞台業界どちらもその場から動かない様子を、かまぼこに例えています。

文/編集・dメニューマネー編集部