年始に起きた能登半島地震のような、大きな災害に巻き込まれて重要な書類をなくしてしまった場合、どうすればよいのでしょうか。
1 マイナンバーカード――まずはフリーダイヤルに電話する
マイナンバーカードは確定申告など、さまざまな手続きに必要です。もし災害でなくしてしまった場合は、まずマインバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に電話して、カード機能の一時利用停止をします。こちらは24時間365日受け付けているので、気づいたらなるべく早く連絡しましょう。
落ち着いたら、身分証明書とり災証明書、または被災証明書を持って役所で再交付申請書をもらい、マイナンバーカードの再交付申請をしてください。
災害による紛失の場合、無料で再交付してくれる自治体が多いようです。
2 公的年金の源泉徴収票――ねんきんネットへアクセス
公的年金の源泉徴収票は、確定申告に必要です。なくしてしまった場合は、ねんきんネットからいつでも再交付申請ができます。
もしくは、ねんきんダイヤル(0570-05-1165)や年金事務所へ電話するか、年金事務所や街角の年金相談センターの窓口で再交付申請をしてもよいでしょう。
3 寄付金受領証明書――自治体・団体によって対応が異なる
寄付金受領証明書は確定申告に必要になります。なくしてしまった場合は、まず自治体などの各寄付先に連絡してみましょう。再発行してもらえるかどうかは、自治体や団体によって違います。
ただし、たとえば、ふるさと納税のポータルサイト「さとふる」を使ってふるさと納税をした場合、確定申告の際は寄付金受領証明書の代わりに、さとふるが発行する「寄付金控除に関する証明書」を使えます。
さとふるのマイページやアプリから申し込めるので、こちらを使うのもよいでしょう。
4 家や土地の権利書――再発行不可だけど……
家や土地の権利書は、確定申告では不要ですが、重要書類であることに違いはありません。こちらはなくしたり盗まれたりした場合も再発行できない書類です。
しかし、権利書をなくしてしまったからといって登記申請ができなくなってしまうわけではありません。家や土地を売る際も、司法書士などの資格者代理人による本人確認などをすれば問題ありません。
つまり災害で危険が迫っている際、これらを持ち出す必要はないので、避難を最優先しましょう。
5 領収書――再発行は難しい?
領収書は、確定申告に必要な書類の一つです。なくした場合、まずは事業者に再発行を依頼してみましょう。ただし、少なくとも平時は多くの事業者が再発行に消極的です。
やむを得ない場合、出金伝票を使います。またクレジットカードを使っていた場合、カード明細の利用も検討しましょう。
多くの書類は後から再発行ができたり、もしくは何らかの形で代替できたりします。万が一災害に遭った際は、まず自分の命を守ることを最優先に考えて避難しましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
yataro / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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