2026年に日本で五輪が開催されると聞くと誰もが驚くだろうが、コンピューターゲームの国際五輪、「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」が2026年に日本で開催される可能性が浮上したという。任天堂を始め、ゲーム会社の株価が上がっている。eスポーツ五輪と関連のある企業はどこだろうか。
ゲーム会社の株価が2日連続の大幅上昇。eスポーツ五輪とは?
2023年12月29日、国際オリンピック委員会(IOC)が「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」を日本で2026年に開催することを打診していることが報じられ、eスポーツイベントを手掛けるウェルプレイド・ライゼスト <9565> の株価は、東京市場の2024年の取引が始まる1月4日から、2日連続でストップ高(急激な相場変動による混乱防止を目的として設けられた値幅制限の上限に達すること)をつけた。
eスポーツとは、格闘、シューティング、レースなどの様々なジャンルのコンピューターゲームをスポーツ競技として扱う際の呼び名で、「エレクトロニック・スポーツ」の略だ。
eスポーツの大会は、すでに世界中で開催され、人気が高まっている。2023年6月には、シンガポールでIOC主催の「オリンピックeスポーツウィーク」が開催された。2023年10月にはトーマス・バッハ会長が「Olympic Esports Games」の創設構想を発表している。
IOCは五輪でのeスポーツの採用を本格的にすすめており、日本政府もeスポーツ強化を打ち出しているだけにeスポーツ五輪開催への期待は高まりそうだ。
シンガポールのeスポーツ五輪では、パワプロ、ストリートファイターなどが採用
シンガポールで行われた「オリンピックeスポーツウィーク」の開会式では、多くの観客や報道陣が集まった。派手な演出がYouTubeで世界に配信された。イベントとしての注目度がかなり高かった。
競技として10種、エキシビションとして5種の15種の競技が行われた。日本からは次のゲーム会社のゲームが採用された。
・コナミグループ <9766> ……野球「WBSC eBASEBALLパワフルプロ野球」
・ソニーグループ <6758> ……レース「グランツーリスモ」
・任天堂 <7974> ……ダンス「ジャストダンス」、サッカー・レース「ロケットリーグ」
・カプコン <9697> ……格闘「ストリートファイター」
関連銘柄はゲーム全般に拡がる可能性
最大の注目は五輪で複数のゲームが採用されそうな任天堂 <7974> だろう。すでに株価は、昨年末比で9%上げており、過去最高値を更新している。他にも、コナミグループ <9766> 、ソニーグループ <6758> 、 カプコン <9697> などの存在感が高まりそうだ。
2日連続ストップ高となったウェルプレイド・ライゼスト <9565> は、ゲーム開発のカヤック <3904> の子会社だ。eスポーツイベントの企画・制作、大会運営プラットフォーム「Tonamel(トナメル)」の運営などを手掛けている。ゲーム情報サイト運営のGameWith <6552> も1月4日に5%高と買われた。
1月4日終値と前営業日比(2023年12月29日比)の騰落率は次のとおり。
・任天堂 <7974> ……7176円(-2.5%)
・コナミグループ <9766> ……7552円(+2.3%)
・ソニーグループ <6758> ……1万3095円(-2.3%)
・カプコン <9697> ……4758円(+4.4%)
・ウェルプレイド・ライゼスト <9565> ……1763円(+20.5%)※ストップ高
・カヤック <3904> ……743円(+8.2%)
・ GameWith <6552> ……317円(+4.6%)
任天堂やソニーといった時価総額の大きい企業よりも、中・小規模の企業のほうが株価は反応したようだ。eスポーツはコンテンツとして広がる可能性が高いだけに、多くの企業が積極的に参入し始めており、小型株にも注目銘柄が増えるだろう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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