肌荒れや口内炎の緩和が期待できる「チョコラBB」やハンドクリーム「ザーネクリーム」などの医薬品を手がける、エーザイ <4523> 。神経系やがん領域に重点をおき、医療用の医薬品の製造も行っています。

同社とアメリカ・バイオジェン社が共同開発したアルツハイマー病治療薬が、2023年12月から国内でも販売され、注目を集めています。そんなエーザイの昔の社名、知っていますか？

創業者は高血圧という言葉を生み出した

同社の創業者・内藤豊次氏（1889-1978）は、もともと田辺元三郎商店（現在の田辺三菱製薬）に勤務し、新薬の開発に携わっていました。その際、日本で初めて販売する血圧降下剤の広告に“高血圧”と大きく掲載したところ、売り上げが大きく伸びたそうです。

内藤氏はその後、国内での新薬の開発を目指し、1936年に「合資会社桜ヶ岡研究所」を設立しました。1938年から、ビタミン剤や内装式生理用品などの製造をはじめています。1952年には「チョコラBB錠」、1952年に乗り物酔い防止薬の「トラベルミン錠」を発売しました。

社名は1941年に「日本衛材株式会社」を設立し、1944年に合資会社桜ヶ岡研究所と日本衛材株式会社が合併し、日本衛材株式会社となりました。その後、1955年に現在の社名である、エーザイ株式会社へ改称しています。ちなみに当時、“日本衛材”という社名はよく使われており、書きやすいなどの理由からカタカナ表記となりました。

文/編集・dメニューマネー編集部

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