海外では「中指を立ててはいけない」など、仕草にはさまざまなタブーがあります。海外の人が拒否感を覚える仕草とその意味を紹介します。
1.裏ピース
ネイルがよく見える、手の平を自分に向けたVサイン。裏ピースは、中指を立てるのと同じくいやらしい意味になり、相手を性的に侮辱(ぶじょく)してしまいます。
注意したい地域:オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランドなど
2.ピースサイン
「くたばれ」のように相手を辱(はずかし)める意味になります。
注意したい地域:ギリシャなど
3.サムズアップ
SNSでもよく使われる親指を立てる「イイネ!」は海外では「よくない」「くそくらえ」という意味になることが…。特に中東では犯罪者に使うこともあるほどの強い非難の意味があります。
注意したい地域:中東、西アフリカ、イタリアなど
4.パーで手を挙げる
日本では用途の多い挙手ポーズ。ナチスの敬礼やヒトラーの独裁を思わせるため、ドイツでは人差し指だけを軽く立てて手を挙げます。
注意したい地域:ドイツ
5.小指をたてる
日本では恋人や愛人を示しますが、中国ではできの悪い者を示す軽蔑の仕草です。
注意したい地域:中国
6.左手での握手
ヒンドゥー教で左手は不浄の手とされ、食事には右手を使うなど徹底しています。握手のほか、ものの受け渡しも厳禁です。
注意したい地域:インド、ネパール、バリ島など
7.子供の頭をなでる
仏教では頭に神が宿ります。子供の頭を何気なく撫でてしまうのも無礼な態度とされます。
注意したい地域:インド、タイ、東南アジアなど
8.口に手を当てて笑う
上品に笑うつもりが「相手を軽蔑するほほえみ」に取られるケースが多いようです。もし何か食べている途中であれば、まず飲み込んでから反応しましょう。
注意したい地域:欧米の広い地域
9.立てた親指を下げる
もともと闘技場で負けた剣闘士を「殺せ」とあおる意味で、相手を激しく挑発する仕草です。
注意したい地域:アメリカ、イギリスなど
10.ガッツポーズ
日本では喜びを示しますが、中指を立てるのと同じ意味になる地域があります。
注意したい地域:パキスタン、フランス、ブラジルなど
仕草の意味は地域により異なる!
仕草の捉え方は地域によりさまざま。ふとした習慣で海外の方を不快にさせないよう注意しましょう。もし海外の方と接する機会があるなら一度調べておくとよいかもしれません。
文・鈴木郁恵
(2022年3月26日公開記事)