店で支払いをする際の手段として利用が増えている「スマホ決済アプリ」の割合が20%を初めて超えた。
マイボイスコムが約2年おきに行っている「ATMの利用に関するアンケート調査」の第3回(2023年12月実施)結果が公表され、店頭での決済手段の上位3つが、クレジットカード、現金、スマホ決済という順番は前回と変わらなかったが、クレカと現金はともに割合が減ったかわりに、スマホ決済アプリが増えている。
それぞれの割合は前回(第2回、2021年12月実施)ではクレカ37.2%、現金35.8%、スマホ決済14.0%だったが、今回(第3回、2023年12月実施)ではそれぞれ35.2%(2ポイント減少)、30.6%(5.2ポイント減少)、21.8%(7.8ポイント増加)という結果だった。
2019年の調査では「現金」が最多だった
調査はマイボイスコムが昨年12月にインターネットで実施、9402人が回答している。男性が57%、女性が43%。年代は10代から70代までだが、30代までは10%未満と少なく、最も多かったのは50代(29%)、つづいて60代(27%)。40代と70代はともに17%だった。
冒頭で紹介した店頭での支払い方法については、初回、2019年1月に行われた調査では、最も多かったのは現金で53.2%だった。続いてクレカが32.4%で、3位はスマホ決済アプリではなく、電子マネー(Suicaなど)で10.3%という結果(ただし初回の調査は選択肢が今回とまったく同じではないという)。
ただいずれにしても現金からクレカ、スマホ決済へと支払い手段の中心が移っている実態がうかがえる。
お金を送る際にATMに行く人は減少、かわりに増えているのは……
送金方法についても調べており、最も多かったのは「インターネットバンキングによる振込・振替」で46.9%。ネットバンキングが首位なのは初回の調査からずっと同じだが、割合が少しずつ増えている(初回は44.5%、第2回は45.9%)。
この項目で大きく変わりつつあるのが「ATMでの振込・振替」で、初回は43.6%も占めるなどネットバンキングの44.5%と大差なかったが、前回は32.3%まで減少。さらに今回の第3回調査では23.4%となり、およそ4年でほぼ半分になっている。また「窓口での振込・振替」も減っており、15.6%、12.4%、11.1%(今回)となっている。
店頭での支払いでスマホ決済アプリが増えていることは述べたが、「個人間送金」でもアプリの使用が増えている。楽天ペイやPayPay、d払いなどの決済アプリには、送金ができる機能があり、これの使用割合が高まっているのだ。初回(第1回)から2.1%、6.7%と増え、今回は10.4%と1割超え。およそ4年で5倍近くに増えている。
なおマイボイスコムはこうしたサービスの利用割合について、年代や性別での結果も明らかにしており、「インターネットバンキングでの振込・振替」は男性での比率が高く、男性50~60代で各55~56%。逆に低かったのが、女性10~30代・70代だったという。また、「個人間送金アプリ、スマホ決済サービスの送金機能」は女性10~30代で利用率が高かったという。
その他、調査で分かったこと
調査ではこのほかにも、直近1年間に「金融機関の店舗内・併設のATM」を使った人が8割弱いたほか、「コンビニATM」が4割弱、「スーパー」のATMは2割強いたこと、直近1年間にATMを使った人でも、月1回以上使った人は約75%と、過去調査より利用頻度が減っていることも分かった。
ATMの利用で気になるのが手数料だが、この調査の回答でも、「手数料が無料になる範囲・条件を選んで利用する」が8割弱、「ATMの手数料が無料・安くなる金融機関に口座を開設するようにしている」が約25%、「他の口座への振込・振替はATMではほとんど行わない」が1割強だった。
文/編集・dメニューマネー編集部
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