ラーメン店で「ゲンコツ」という言葉が従業員の間で使われていますが、ラーメンを作るうえでかかせない、ある材料のことをいいます。
ゲンコツはコラーゲンが豊富
ラーメンの種類はスープで分けられるものが多いですが、スープのほかにご当地ラーメンも多くあり、2023年日本ラーメン協会では180種類のご当地ラーメンを紹介していました。
味や見た目がさまざまなラーメンですが、その中で使われる材料の一つが「ゲンコツ」です。
「ゲンコツ」は、豚の大腿骨部分のことをいいます。握りこぶしに似ていることからそう呼ばれるようになりました。この大腿骨の中には髄があり、長時間煮込むとコラーゲンが出て、まろやかな味になります。
豚骨スープは、ゲンコツのほかに、頭、アバラ骨に背骨、豚足の4種類あります。頭は、質の良い骨髄が出て、アバラ骨や背骨は、ゲンコツに比べ比較的安く手に入りますが、持続性が少なく、豚足はじっくりと濃いうま味が出ますが、洗浄、掃除などの下処理が必要です。
このようにそれぞれのうま味を活かした材料を使い、コラーゲンを含むゼラチン質のスープができあがります。
ラーメン好きだ!と周りに公表したいなら
日本ラーメン協会が主催する、日本ラーメン検定というものがあり、この検定は、ラーメンニストと呼ばれる無料の初級から、ラーメン好きなら目指したい、ラーメンプロフェッサーと呼ばれるプロ級の登録料1万5000円まであります。
ラーメンの歴史や、地域で異なる文化など、日本各地のラーメンに関する情報、ラーメンのマナーや豆知識などが検定内容に組み込まれています。食べるだけでなく、よりラーメンを知ってみてもいいでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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