カードローンは、急な出費があった時、すぐにお金が借りられる便利なサービスですが、お金を借りる以上、「どのように返済するか」が重要です。カードローンを計画的に返すには、借入額はいくらくらいまでに抑え、どのくらいの期間を目安に返せばいいのでしょうか。
カードローンで計画通り返せた人の多くは「借入額40万円未満」
カードローンを使ったことがある人に、アンケートで「計画通り返済できたか」とたずねたところ、借入額40万円未満だった人の5割が「計画通りに返済した」と答えました(メディセント運営「カードローンおすすめ比較隊調べ、2022年実施」。
金額別に「計画通りに返済した」と答えた人の割合を見ると、借入額20万円未満では53.8%、20万円以上〜40万円未満で56.5%となっており、借入額が少ないほど、計画通りに返済できている実態が分かります。
一方、借入額が200万円以上となると、計画通りに返済できた人は27.0%と、40万円未満の人と比べて割合はおよそ半分になっています。また「計画より長くかかった」人も40.5%いたといいます。
回答者数が300人と多くない調査ですが、これから借りようとしている人の参考にはなりそうです。
完済した人の約半数が、1年以内に返している
同じアンケートで、カードローン完済までの期間も調べており、カードローンを完済した人のうち約半数に当たる51.87%の人は、12ヵ月(1年)以内に完済しています。
また、計画より早く完済した人も含めると、カードローンを完済した人の76.61%、約4人に3人は計画の範囲内で完済できていました。
これらの結果から分かることは、「借入額は40万円未満、完済までの期間は1年」を目安にすると、計画通りに返しやすいということです。
40万円を1年借りた時、金利15%と18%では利息にいくら差が出るか
40万円を1年で返済するとして、金利はどれくらいになるのでしょうか。
カードローンの金利は会社によって異なりますが、40万円を借りる場合は15%〜18%程度と考えられます。お金を貸す時の上限金利は、10万円以上100万円未満では年18.0%と決まっているからです。
40万円を1年借りると、金利15%と18%では、利息にどのくらい差が生まれるかを計算すると、7,441円です。
金利……毎月の返済額/利息/返済総額(合計)
15%……3万9,636円/3万5,998円/43万5,998円
18%……4万313円/4万3,439円/44万3,439円
差額……677円/7441円/7441円
返済期間が長くなると予想外の出来事もあるかもしれない
カードローンを計画的に返すには、借入額だけでなく、返済期間も考えておく必要があります。返す期間が長くなると、その間に予想外のことが起きるなどして、毎月の返済が大変になるかもしれないからです。
だからといって、返済期間を無理に短くすると、毎月の返済額が高くなって苦しくなってしまいます。余裕を得るためにお金を借りたはずなのに本末転倒です。
過去にカードローンを借りたことがある人の体験やデータを参考にしつつ、無理なく返せるよう、借入額や返済のペースをよく考えましょう。
文・武藤貴子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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