年齢と共に中央値・平均値ともに上昇するが、男女格差も拡大
dodaでは年齢ごとや年代ごとの平均年収を調査しており、2023年12月に最新版を公表しました。
新年度に向けて、キャリアを見つめ直している方も多いでしょう。
この記事では、2022年9月~2023年8月に調査したdoda利用者の平均年収をまとめました。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
男女の平均年収・中央値はいくら?
dodaによると、全体および男女の平均年収はつぎのとおりでした。

全体の平均は414万円、男性に絞ると464万円、女性は356万円という結果でした。
なお、中央値は360万円で、前回の調査から10万円上昇しています。
男性の中央値は前回と同じで400万円、女性の中央値は17万円上昇で320万円となりしました。
続いて、1歳刻みで年収の平均値・中央値をまとめました。
20歳代の平均年収・中央値
まずは20歳代です。
20歳代全体の平均値は352万円、中央値は330万円でした。

【一覧表】20歳代の年収中央値
1歳刻みのデータは次の通りです。

- 20歳:250万円(男性250万円・女性240万円)
- 21歳:250万円(男性280万円・女性250万円)
- 22歳:276万円(男性300万円・女性250万円)
- 23歳:300万円(男性300万円・女性280万円)
- 24歳:300万円(男性336万円・女性300万円)
- 25歳:340万円(男性350万円・女性308万円)
- 26歳:350万円(男性390万円・女性330万円)
- 27歳:360万円(男性400万円・女性350万円)
- 28歳:380万円(男性400万円・女性350万円)
- 29歳:400万円(男性420万円・女性350万円)
高卒者が中心の20歳時点では全体の中央値が250万円、平均値が275万円に留まりますが、大卒新卒が加わる23歳以降から年収が平均値・中央値共に伸びていきます。
29歳では中央値400万円、平均値409万円です。
30歳代の平均年収・中央値
続いて30歳代です。
30歳代全体の平均値・中央値は次の通りでした。

【一覧表】30歳代の年収中央値
1歳刻みのデータは次の通りです。

- 30歳:400万円(男性430万円・女性350万円)
- 31歳:400万円(男性450万円・女性350万円)
- 32歳:400万円(男性450万円・女性350万円)
- 33歳:400万円(男性450万円・女性350万円)
- 34歳:400万円(男性450万円・女性350万円)
- 35歳:420万円(男性474万円・女性350万円)
- 36歳:422万円(男性500万円・女性350万円)
- 37歳:440万円(男性500万円・女性360万円)
- 38歳:440万円(男性500万円・女性360万円)
- 39歳:450万円(男性500万円・女性360万円)
男性については中央値・平均値ともに順調に伸びていき、36歳で中央値が500万円に到達します。
女性は平均値については緩やかに伸びていきますが、男性と比べて緩慢です。また、中央値は10万円しか上昇しません。
40歳代の平均年収・中央値
40歳代全体の平均値・中央値は次の通りでした。

【一覧表】40歳代の年収中央値
1歳刻みのデータは次の通りです。

- 40歳:450万円(男性500万円・女性370万円)
- 41歳:450万円(男性504万円・女性380万円)
- 42歳:450万円(男性520万円・女性360万円)
- 43歳:450万円(男性520万円・女性360万円)
- 44歳:450万円(男性530万円・女性360万円)
- 45歳:460万円(男性550万円・女性360万円)
- 46歳:460万円(男性550万円・女性360万円)
- 47歳:460万円(男性550万円・女性350万円)
- 48歳:460万円(男性550万円・女性360万円)
- 49歳:480万円(男性550万円・女性360万円)
男性については、引き続き年齢と共に平均年収が伸びていき、48歳で平均が600万円に達します。また、中央値も40歳代後半では550万円となります。
一方で、女性については平均値が410万円前後で横ばいです。
中央値については、41歳の380万円を最大値としてその後は350~360万円で推移します。
50歳代以上の平均年収・中央値
50歳代以上の全体の平均値・中央値は次の通りでした。

【一覧表】50歳代以上の年収中央値
1歳刻みのデータは次の通りです。

- 50歳:500万円(男性550万円・女性370万円)
- 51歳:500万円(男性580万円・女性380万円)
- 52歳:500万円(男性600万円・女性380万円)
- 53歳:500万円(男性600万円・女性360万円)
- 54歳:500万円(男性600万円・女性350万円)
- 55歳:520万円(男性600万円・女性360万円)
- 56歳:550万円(男性600万円・女性370万円)
- 57歳:560万円(男性630万円・女性370万円)
- 58歳:600万円(男性650万円・女性400万円)
- 59歳:650万円(男性700万円・女性400万円)
- 60歳:600万円(男性650万円・女性424万円)
- 61歳:500万円(男性500万円・女性360万円)
- 62歳:460万円(男性500万円・女性350万円)
- 63歳:500万円(男性500万円・女性350万円)
- 64歳:460万円(男性500万円・女性300万円)
- 65歳:450万円(男性480万円・女性350万円)
男性は50代のうちは平均値・中央値共に伸びていき、平均値で見ると50歳代後半から700万円を超えます。
一方で、60歳代になると中央値・平均値も下がっていきます。
60歳前後で役職定年となり、年収が下がる企業が多い点が背景にあると考えられます。
女性についても、60歳までは緩やかに年収が上昇していきます。
60歳は、女性で平均年収が500万円に達する唯一の年齢です。60歳代に入ると、女性も平均年収が低下していきます。
年収推移をキャリア形成やライフプランの参考に
今回は年齢別の平均年収・中央値を紹介しました。
今後のライフプランをたてるうえで、将来の収入を試算するときの参考にしてください。
また、自分の年収と平均値・中央値を比べて、年収が少ないと感じる場合は、転職や副業など収入を増やす手立てを検討するのも一案です。
長期的なキャリアビジョンを持ち、自分が満足できる収入を獲得していきましょう。
参考資料
- doda「正社員の年収中央値は?男女別・年齢別・都道府県別にも解説」
(2024年2月12日公開記事)