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新NISAでオルカンがS&P500を抜いた理由 eMAXIS Slimシリーズ二強、どっちを選ぶ?

2024/02/15 05:00

新NISAで人気の投資信託「eMAXISシリーズ」の中でも、eMAXIS米国株式(S&P500)が常にトップでしたが、eMAXIS全世界株式(オール・カントリー)の人気が高まってきている。どちらがいいのか、迷っている人も多いのではないだろうか。 新NISAでオルカンがS&P500を抜いてトップに 201

NISAで人気の投資信託「eMAXISシリーズ」の中でも、eMAXIS米国株式(S&P500)が常にトップでしたが、eMAXIS全世界株式(オール・カントリー)の人気が高まってきている。どちらがいいのか、迷っている人も多いのではないだろうか。

新NISAでオルカンがS&P500を抜いてトップに

2018年7月に設定されたeMAXIS Slim米国株式(S&P500)(以下S&P500)はパフォーマンスがよいことが定評で、証券会社の投資信託人気ランキングでも、2018年10月に設定されたeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(以下オルカン)より上位に位置していることが多かった。

しかし、新NISAの申し込みが始まり出した2023年11月から、新NISA開始後の2024年1月にかけて、資金流入額(どのくらい買われているか)で、オルカンがS&P500を抜いて1位になっている。

マネックス証券(マネックスグループ <8698> )の投信月間売れ筋ランキングでも、12月の首位はS&P500だったが、1月はオルカンがトップだ。

投資先はほぼ同じ、なのにオルカンがS&P500を抜いた理由

米株投資の経験がある詳しい投資家なら知っていることだが、S&P500もオルカンも構成銘柄の上位はあまり変わらない。実はオルカンは「オールカントリー」という名前でありながら、資産比率の60% 以上が米国株式だからだ。

オルカンの組入資産・国別の比率

米国 60.4%
その他の国・地域 15.8%
日本 5.5%
英国 3.5%
フランス 2.8%
カナダ 2.7%
スイス 2.3%
ドイツ 2.0%
オーストラリア 1.7%
その他 3.3%
(2023年11月30日現在)

なぜ今オルカンのほうが人気かいうと、オルカンが新NISAという制度ともに「長期投資に向いているから」という理由が挙げられるだろう。

2024年からNISAの仕組みが変わり、非課税の期限がなくなった ことで、数十年という長い時間をかける前提で銘柄を選ぶ人が増えたと考えられる。

一方で、投資にはトレンドがあり、十年単位で人気の銘柄や商品の入れ替わりが起きている。これまでのところ、米国株がずっと上がり続けるとは言えず、米国株一択はリスクが大きい。

たしかにオルカンの現在の比率は米国株が高めだが、市場の状況に応じて投資対象は変えられる。米国株が弱くなれば、比率を下げられるわけだ。

こう考えると、米株一択のS&P500よりも、全世界を投資対象とするオルカンのほうが、トレンドに合わせた投資ができると言えるだろう。

オルカンだけでも分散投資はできるが……

オルカンの国別比率を上で紹介したが、このようにこの投信だけでもある程度の分散投資はできるが、さらにリスクを抑えたいなら別の指数をポートフォリオに組み込むのも一つの考え方だろう。

たとえば、日本や新興国 (アジア、インド株など)などはオルカンには数パーセントしか入っていないので、こうした国・地域の株に目を向けたり、債券を組み入れたりする。そうすることで、さらにリスクを分散できる。

オルカンを選ぶにせよ、S&P500を選ぶにせよ、ポートフォリオ全体のバランスと、自分がリスクをどれだけ取れるかを考え、投資信託を選ぶといいだろう。

文/編集・dメニューマネー編集部