コロナワクチンで、米モデルナと並び広く一般に知られるようになったファイザー。同じくアメリカの製薬企業で、売上高で世界首位を誇る。ワクチンや抗ウイルス薬などコロナ関連だけでなく、勃起不全(ED)治療薬のバイアグラや、禁煙補助薬製品のニコレットなども開発、販売しているファイザーだが、社名の由来が何か分かるだろうか？

ドイツからの移民が米国で1849年に設立

ファイザーが開発するバイアグラは当初、高血圧や狭心症など心臓疾患の治療薬として開発された。禁煙を促すニコレットのほか、抗生物質のジスロマック、短時間作用型の睡眠導入剤・ハルシオンなどを製造することでも知られる（ハルシオンを開発したのはアップジョンという会社だが、ファイザーが別の会社と統した）。

ファイザーが作られたのは、1849年、日本は江戸時代にあたる。ドイツからの移民であるチャールズ・ファイザー氏とチャールズ・エアハルト氏が設立した。2人はいとこ同士だったという。日本には1953年、ファイザー田辺として進出している。

ファイザーの売り上げは、コロナ禍が落ち着いたこともあって減少。2023年10～12月期決算で、最終損益が33億6,900万ドル（約5,000億円）の赤字。前年同期は49億9,500万ドルの黒字だったが、2四半期連続の赤字となったという。

文/編集・dメニューマネー編集部
画像・田之尻美希