引越し費用を数万~10万円安くするには。単身者と3人家族の引越しで検証

2024/02/16 05:00

2月から3月は入学や就職、転勤などもあり、引越し料金がもっとも高くなる時期だが、工夫次第では費用を10万円以上安くできるかもしれない。どんな方法でいくら引越し費用を抑えられるのか、神奈川県・川崎市(登戸)から東京都・足立区(北千住)への引越しを単身者と3人家族でシミュレーションしてみた。 引越し費用を10万円安くできる

2月から3月は入学や就職、転勤などもあり、引越し料金がもっとも高くなる時期だが、工夫次第では費用を10万円以上安くできるかもしれない。どんな方法でいくら引越し費用を抑えられるのか、神奈川県・川崎市(登戸)から東京都・足立区(北千住)への引越しを単身者と3人家族でシミュレーションしてみた。

引越し費用を10万円安くできるかもしれない方法とは

登戸から北千住までの距離はおよそ41キロメートルで、2~3月の繁忙期に業者を使って引越ししたときの料金は単身者で約6万7000円、家族3人なら11万9000円ほどかかる。

この引越し費用をもっとも安くできるのがレンタカーを使って自分で荷物を運ぶ方法だ。

家族3人分の荷物を運ぶために平ボディのトラックを12時間レンタルすると、料金は1万2650円かかる(以下税込み)。さらに車両を行先の営業所に返却できるサービス「ワンウェイ・レンタル」の利用料金が4400円だ。

これに高速料金(中型車ETC料金=首都3号渋谷線1110円)とガソリン料金571円(燃料12キロメートル×ガソリン167.9円/リッター)が加わり、費用合計は1万8731円になる。

引越し業者に頼んだときとの費用差は約10万円だ。

単身者の場合は軽トラックを12時間借りたときの料金が7590円となり、これにワンウェイ・レンタル料と高速料金(軽自動車ETC料金=首都3号渋谷線800円)、ガソリン料金(燃料17キロメートル×ガソリン167.9円/リッター)を加えると締めて1万3193円となる。こちらは約5万3000円安くできる計算だ。

引越し業者の料金を1万円以上安くする3つの方法。最大3万円以上安くなる?

引越し業者の費用を抑えるには、時間を指定しない「フリー便」を使う方法がある。

割引幅は業者によって違うが、登戸~北千住なら家族3人の時間指定料金9万8000円が6万7000円、単身者の料金6万100円が4万7000円になるケースもある。それぞれ3万1000円、1万3100円安くなる計算だ。

引越し料金は荷物の量も関係するため、荷物をできるだけ減らすことでも費用を安くできる。

たとえば家族3人の場合、段ボール箱50個までだと16万450円かかるが、30個までなら14万1864円というケースがある。料金差は1万8586円だ。

単身者も荷物量が多い場合の料金が6万6636円なのに対して、少なければ4万8699円と約1万8000円安くなる料金設定をしている業者がある。

引越し日にこだわらないなら、業者が指定する低料金日を選ぶことでも費用を節約できる。

引っ越し料金が最大30%OFFになる日を設けている業者もあり、上述の費用を当てはめるなら3人家族の場合3万3900円(11万9000円×0.3)、単身者で約2万円(6万7000円×0.3)安くできる計算だ。

数千円でもいいから安くしたいなら……

日程の融通ができない、荷物も減らせないけど少しでも費用を下げたいなら相見積もりをとるといいだろう。

引越し業者利用者へのアンケートによると、相見積もりによって5000円~1万円未満安くなったという回答が24.3%あったという(2021年、引越し侍調べ)。

5万円以上安くなったという回答も16.2%あるので、業者選びの際にはやったほうがいいだろう。

また、値引き交渉によって1万円~2万円未満安くなったという回答が20.6%ある。11.8% の人は5万円以上安くなったとも回答しているので、こちらもやってみる価値があるのではないだろうか。

自分ができる方法を一つでも二つでも取り入れると、思ったより引越し費用を安くできるかもしれない。

文/編集・dメニューマネー編集部