生命保険の保険料を月払いする場合、クレカ払いはポイントが貯まるので口座振替より有利ですが、メリットはポイントが付くことだけではありません。
メリット1 口座にお金を入金し忘れても失効になりにくい
生命保険の保険料を月払いにしていると、たいてい翌月の末日までに支払わないと失効しますが、クレカ払いは口座振替と違い、金融機関の口座にお金が足りなくてカードの引き落としができなくても保険料の未納にならないので、失効になりにくいです。
クレカ払いでは保険料をカード会社が保険会社に立て替え払いしてくれるからです。ただし、クレカの支払いはできなかったことになるので、クレカ会社に対しては未納になるため、再振替などの手続きを急ぐ必要があります。
口座振替の場合、残高不足で保険料が未納になると失効する可能性もあるでしょう。保険が失効すると健康状態によっては加入できない人もいるため、保険料を長い間未納にしておくのは避けるべきです。
クレカの滞納が続いてカードが使えなくなると、保険料の支払いは止まります。
メリット2 公共料金などもまとめれば家計管理がラク
最近では、電気代やガス代といった公共料金もクレカ払いができるようになっているため、生命保険の保険料もまとめると、家計管理がラクです。そのほかにクレカ払いができる家計費には、家賃、国民年金保険料などもあります。
家計費をクレカ払いに一本化して家計簿ソフトと連携すると、家計簿の入力の手間も省けます。
また、カードの引き落としに合わせて口座残高を管理すれば、払い忘れの心配はほぼなくなるでしょう。1か月分の支出がまとまるとカードのポイントも多く貯まります。
カード代金の支払いにポイントを充てられる場合、節約にもつながります。
注意点 クレカ払いできない保険会社もある
生命保険のクレカ払いは多くの保険会社で利用できますが、対応していない保険会社もあります。
また、月払いのみで年払いや半年払いはカードが使えない保険会社もあります。保障内容が同程度なら、クレカ払いができる保険会社を選ぶとよいでしょう。
保険会社によっては、カードの有効期限が更新されると、手続きが必要な場合があります。その場合、手続きをしないとカード決済ができなくなるかもしれないので、カードの有効期限が更新されたら、保険会社に確かめましょう。
文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部