木工用接着剤や瞬間接着剤の製造・販売で知られる、セメダイン。家庭用から土木工事用など幅広い用途の接着剤や特殊塗料を手がけています。同社の昔の社名は何だったのか、分かりますか？

セメダインの由来とは……

セメダインの由来は2つあります。1つは、接合材の“セメント”と、力の単位を表す“ダイン”を組み合わせた造語で、強い接合や接着を意味します。

もう1つは、イギリス製の“メンダイン”という接着剤。当時、日本で普及していたメンダインを市場から攻めだしたいという思いから、“攻めだせ、メンダイン”を略した“セメダイン”と名付けました。

同社は1923年、今村善次郎氏が東京で創業し、同年「セメダイン」を発売。1938年には、改良版の「セメダインC」を発売しました。

セメダインCには、“なんでもよくつくセメダイン”という分かりやすいキャッチフレーズをつけ、模型飛行機やプラモデルとセット販売にしたことで、知名度がアップし、商品は大ヒットしました。

その後、1941年「有限会社今村化学研究所」を設立し、1948年、株式会社へ組織変更しました。1956年に現在の社名、セメダイン株式会社へ変更しています。

文/編集・dメニューマネー編集部