買い物や飲食などで貯まったポイントの使い道に困っているなら、ポイント運用やポイント投資をして増やす方法があります。2024年は新NISAが始まり「投資を始めなきゃ」と思いながらも「損するのが怖くて始められない」という人も多いでしょう。そういう人は、ポイントで投資の第一歩を踏み出してみるのはどうでしょうか。
ポイントの投資は「ポイント運用」と「ポイント投資」の2種類あるが……
ポイント投資には2種類あり、ポイントを発行している企業が提供している「ポイント運用」と、証券会社で口座を開設して始める「ポイント投資」です。
前者の「ポイント運用」は、運用会社にポイントを預けて運用してもらうサービス。投資対象である株式や投資信託の値動きと連動して、運用中のポイントが増えたり減ったりします。
これに対して、後者の「ポイント投資」は、ポイントを使って自分で株式や投資信託などを買ったり売ったりします。NISA口座でできる場合があります。
たとえばdポイントの場合、前者はNTTドコモが提供している「dポイント投資」で、後者はSMBC日興証券などが提供しています。
ポイント運用……証券口座は不要
ポイント投資……証券口座が必要
初心者はアカウントがあれば始められるこの「ポイント運用」が手軽です。dポイントのサービス名は「dポイント投資」で分かりにくいのですが、実際にはポイント運用で、証券会社で口座開設して始めるものとは異なります。このため、サービスサイトにも“投資体験”と書かれています。
dポイント投資を実際に始めるには、dアカウントでサイトにログインして申し込むだけ。貯めたポイントの投資先は、運用を任せてしまう「おまかせ運用2コース」と、投資するテーマを自分で決める「テーマ運用10コース」があります。
「おまかせ運用2コース」は、アクティブとバランス。「テーマ運用10コース」は、日経平均株価、新興国、生活必需品、米国大型株、金、クリーン・エネルギー、SDGs/ESGなどがあります。
投資は貯めたdポイントを「運用ポイント」に交換されて行われますが、この運用ポイントはいつでもdポイントに戻せます。
「ポイント運用」であるdポイント投資のメリットは課税されないこと
dポイント投資のメリットは、「ポイント運用」であるからこそ、利益が出て売ったとしても非課税であることです。
通常、証券会社の特定口座で株式投資をすると、利益に税金20.315%がかかりますが、ポイント運用は年間50万円までの運用であれば非課税です。
新NISAが始まり、投資体験をしてみたいけれど元本が減るのは怖いと思う初心者にとっても、余っているポイントを増やす体験をするなら、1ポイントから投資に挑戦でき、利確しても非課税となる「ポイント運用」は、ハードルが低いといえるでしょう。
dポイントで投資できるサービスはほかにもある
dポイント投資に慣れてきたら証券会社の口座を開き、「ポイント運用」から本格的な「ポイント投資」に挑戦してみてもよいでしょう。
ロボアドバイザーによる資産運用ができるTHEO+docomoではdポイント1ポイントを1円として入金できるうえ、投資残高に応じてdポイントがもらえる特典もあります。
また、SMBC日興証券の日興フロッギーではdポイントを使い、株をわずか100ポイントから買えます。
文・谷口久美子(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部