東京から「消えた」3つの牛丼チェーン店 焼き牛丼、塩牛丼……あの牛丼は食べられない?

2024/02/17 11:00

牛丼チェーンといえば、ほとんどの人が吉野家、すき家、松屋のいずれかを思い浮かべるでしょうが、かつてはこれら以外にもさまざまな牛丼チェーンがありました。東京から消えてしまった人気牛丼チェーンには、どのようなものがあるのでしょうか。 「焼き牛丼」で一世を風靡!――東京チカラめし 「東京チカラめし」は、居酒屋「金の蔵」を運営

牛丼チェーンといえば、ほとんどの人が吉野家、すき家、松屋のいずれかを思い浮かべるでしょうが、かつてはこれら以外にもさまざまな牛丼チェーンがありました。東京から消えてしまった人気牛丼チェーンには、どのようなものがあるのでしょうか。

「焼き牛丼」で一世を風靡!――東京チカラめし

「東京チカラめし」は、居酒屋「金の蔵」を運営するSANKO MARKETING FOODS <2762> が展開する牛丼チェーンです。

2011年に牛丼店へ参入し、主力メニューの「焼き牛丼」はB級グルメブームなどを背景に多くのファンを獲得しました。吉野家(吉野家HD <9861> )やすき家( ゼンショーHD <7550> )、松屋(松屋フーズHD <9887> )などが相次いで対抗メニューを出し、2012年の「ヒット商品番付(フード編)」(日本経済新聞社)では「焼き系丼」が関脇に入るなど、一世を風靡しました。

しかし、2022年8月28日に都内唯一の新宿西口1号店が閉店、2023年11月4日に新鎌ヶ谷店が閉店し、関東から撤退しています。一時は全国で130店以上を運営していましたが、国内では大阪市の1店舗のみになりました。

「塩牛丼」が人気だった!一時期は大手に次ぐ売上――神戸らんぷ亭

神戸らんぷ亭はダイエーが出資し、1993年に誕生した牛丼チェーンです。2010年には醤油を使わない「塩牛丼」を開発し、話題を呼びました。

一時期は吉野家やすき家といった大手チェーンに次ぐ売上高でしたが、BSE問題やダイエーの経営難で衰退し、2015年7月で全店を閉鎖しています。

牛丼「並」が200円!驚きの低価格――牛丼太郎

「牛丼太郎」は低価格が人気の牛丼チェーンで、一時期は牛丼(並)が200円という圧倒的な安さで他チェーンとの差別化を図っていました。

2013年9月に、運営会社の深澤の破産により姿を消しました。かつて茗荷谷店があった場所には現在、元牛丼太郎のスタッフが独自に経営する「丼太郎」という牛丼店があります。

文/編集・dメニューマネー編集部
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