ニップン <2001> は、小麦粉やお好み焼き粉のほか、パスタ「オーマイ」シリーズ、冷凍食品の製造・販売を行っている企業で、製粉業界の国内シェア2位を誇ります。同社の昔の社名、答えられますか？

合併をくり返し事業を拡大

同社の初期の歴史には2つの流れがあります。ひとつは、1873年に北海道で設立された「官営札幌製粉所」。明治時代、北海道の開拓使顧問として来日したアメリカの農務長官が、北海道の気候風土は小麦の栽培に適していることを提言したことにより、設立されました。

もうひとつは、雨宮敬次郎氏が1879年から東京ではじめた製粉工場で、当時の社名は「泰靖社」でした。1887年には、有限責任日本製粉株式会社を設立しますが、1894年に解散し、新たに東京製粉合資会社を設立。1896年、民間で日本初の近代的機械式製粉会社として、日本製粉株式会社が誕生しています。

1920年、民営化した札幌製粉のほか、東洋製粉、大里製粉所、東北製粉所を合併し、事業規模を一気に拡大しました。2021年、社名を株式会社ニップンへ変更しています。

ちなみに同社のパスタ・マカロニのブランド「オーマイ」は、1955年に誕生した小麦粉を粒状にした人造米が由来です。最高品質とのこだわりから“王米”（オーマイ）と名付けられました。

文/編集・dメニューマネー編集部