「グリーン券や特急券は条件を満たせば払い戻せる」「日をまたいで途中下車できることがある」など、電車のきっぷには知らないと損をするルールがたくさんあります。
ルール1 新幹線は2時間以上遅れると特急料金が返ってくる
事故や天候不良などで新幹線が2時間以上遅れた場合は、特急料金の払い戻しを受けられます。払い戻しの対象となったきっぷは自動改札機から戻ってくるため、必ず受け取りましょう。
期限は発生日から1年です。当日の払い戻しは混雑で時間がかかるので、後日忘れずに手続きをしましょう。
ルール2 在来線のグリーン料金は満席なら全額が返ってくる
東海道線や横須賀・総武快速線などのグリーン券は、満席の場合手数料無料で払い戻せます。
グリーンアテンダントからもらえる未使用であることの証明書が必要で、払い戻しはみどりの窓口で行います。
モバイルSuicaで買ったグリーン券はスマホ操作で払い戻す方法もありますが、220円の手数料がかかることに注意が必要です。
ルール3 100キロメートルを超えるきっぷは途中下車できる
片道の営業キロが100キロメートルを超えるきっぷであれば、途中駅で改札の外に出られます。
たとえば、名古屋駅から舞浜駅までのきっぷを持っていれば、食事や観光のために品川駅で改札を出てもきっぷは回収されません。品川駅までのきっぷを分けて買った場合と比べて320円節約できます。このきっぷの有効期限は3日間なので、品川駅周辺のホテルに泊まってもきっぷは有効です。
きっぷの有効期限は200キロメートルまでは2日、400キロメートルまでは3日といった具合に、200キロメートルごとに1日ずつ延びていきます。
東京駅から新大阪駅までのきっぷを買えば、名古屋駅と京都駅で泊まりながら新大阪に向かう旅行も楽しめます。きっぷを別々に買うより690円お得です。
ただし、100キロメートルを超える場合でも途中下車できないことがあります。例えば千葉駅から高崎駅のように、大都市近郊区間内のみを通るきっぷでは途中下車できません。
ルール4 東京メトロの改札外乗り換えは60分以内
東京メトロには、乗り換えのために改札外に出なければならない駅があります。改札外に出てからの乗り換えには60分の時間制限があるため、注意が必要です。
たとえば、西船橋駅から後楽園駅に行く場合、大手町駅で改札外にいる時間が60分を超えると、そこまでのきっぷが無効となり、180円余計にかかります。
60分をうまく使えば、改札外で食事や買い物を楽しめます。改札外で用事を済ませる場合は、改札を通った時間を覚えておきましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部