新生活の準備をしようと、家電量販店に足を運ぶ人もいるでしょうが、家電業界にはさまざまな業界用語があり、店員たちは「黒モノ」や「Qランク」という言葉を使って、業務を円滑に回しています。この「黒モノ」と「Qランク」という言葉の意味、分かりますか?
「黒モノ」って何?
「黒モノ」とは、テレビやDVDプレーヤー、ゲーム機などの趣味や娯楽用の家電を指します。黒はシックで高級感を醸し出すことから、普及当初にメインの色として使われていました。そのため「黒モノ」と呼ばれることになったそうです。
同じようによく耳にする「白物(シロモノ)家電」は、家事に欠かせない冷蔵庫、洗濯機、炊飯器などを指しますが、清潔感を意識して白色が使われていることから、そう呼ばれています。
2022年4月20日、電子情報技術産業協会(JEITA)の発表によると、テレビを主とした「黒モノ家電」の出荷額は、前年同月比3.5%減の1,255億円で9ヵ月連続のマイナスとなっています。テレビの買い替え需要は、引き続き高水準で推移していますが、巣ごもり需要が落ち着いたことが影響しています。
「Qランク」って何?
アルファベットでは後ろのほうになるQランクですが、決して品質が悪いわけではありません。Qランクとは型落ち商品のことで、旧型の“旧”という意味からきています。 家電量販店によってはZランクと呼ぶこともあるようです。
気になるQランクの価格が下がるのはいったいいつ頃かというと、それは最新機種の発売の直前です。
最新機種を陳列するには売り場の確保も必要なため、できる限りQランク商品は売ってしまいたいのです。
また、新機種に関係なく安く手に入れたい人にとっては、Qランク商品は魅力的なので、双方にとってメリットが大きいです。
文/編集・dメニューマネー編集部