学生服や体操服を製造・販売する「トンボ」、昔の社名は?

2024/03/01 16:00

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学生服や体操着の製造・販売で知られる、トンボ。創業当初は、現在とは別のものを製造している企業でした。そんな同社の昔の社名、分かりますか? 学生服の製造は1930年からスタート その昔、日本は世界一トンボの多い国であることから「秋津洲」(あきつしま)と呼ばれていました。「あきつ」とは、トンボの古い呼び名で、日本を表徴する

学生服や体操着の製造・販売で知られる、トンボ。創業当初は、現在とは別のものを製造している企業でした。そんな同社の昔の社名、分かりますか?

学生服の製造は1930年からスタート

その昔、日本は世界一トンボの多い国であることから「秋津洲」(あきつしま)と呼ばれていました。「あきつ」とは、トンボの古い呼び名で、日本を表徴するものでした。日本の発展を祈り、子どもに自社の商品を着てもらいたいと願いを込めて、トンボが商標や社名に採用されたそうです。

同社の創業は、1876年。三宅熊五郎氏が足袋の製造・販売のために起業しました。手縫いから機械による大量生産に移行してからも、熟練工が多数いた同社の足袋は、品質が優れていると評判が高く、人気でした。

時代が大正から昭和へ移り、人々の服装が洋装化すると、次第に足袋の需要は減ってしまいます。そこで着目したのが学生服で、1930年から製造・販売をスタート。当初の学生服の商標は“アサヒトンボ”で、1954年から“トンボ”に変更されました。

同社の創業時の社名は、「三宅商店」。1924年に法人化し、帝国足袋株式会社を設立。その後、1944年に帝国興業株式会社へ、1974年にテイコク株式会社への社名変更を経て、現在の株式会社トンボとなったのは、2006年のことでした。

文/編集・dメニューマネー編集部