複合機製造大手の「リコー」、昔の社名は何だった?

2024/03/02 11:00

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プリンターやプロジェクター、スキャナーなどを手がけるリコー <7752> 。2024年、同社と東芝テック <6588> は、事務機器の製造・開発部門を統合し、世界シェア首位となる合弁会社を設立する予定です。そんな同社の昔の社名、知っていますか? 創業は1936年 リコーという社名は、創業時の社名

プリンターやプロジェクター、スキャナーなどを手がけるリコー <7752> 。2024年、同社と東芝テック <6588> は、事務機器の製造・開発部門を統合し、世界シェア首位となる合弁会社を設立する予定です。そんな同社の昔の社名、知っていますか?

創業は1936年

リコーという社名は、創業時の社名を略したものです。創業者の市村清(1900-1968)氏は、カタカナ3文字で、英語表記が“Ricoh”であることを簡潔でしゃれていると気に入り、多くの人に愛される企業となるように願っていたそうです。

市村氏は、理化学研究所の研究成果の事業化を図るため、設立された理化学興行株式会社で、感光紙事業を大きく発展させました。1936年、感光紙部門のすべての事業を継承し、独立して同社を設立。当時の社名は、「理研感光紙株式会社」でした。事業の多角化が進み、1938年には社名を理研光学工業株式会社へ変更しています。

その後、1955年に国内初の露光(焼付け)・現像一体型の卓上型ジアゾ湿式複写機「リコピー101」を発売し、事務機の分野へ進出。1950年代後半には、複写することを“リコピーする”と言われるようになるほど、広く普及しました。社名が現在の株式会社リコーへ変更されたのは、1963年のことです。

文/編集・dメニューマネー編集部