1,000万円貯蓄する人の多くがやめていた行動があるようです。具体的にはどんなことをやめていたのでしょうか?元銀行員の視点から5つ紹介します。
1:「お金が余ったら貯金」をやめていた
1,000万円貯蓄したケースでは、ほぼ例外なく「お金が余ったら貯金する」という考えをやめていたようです。その代わりに始めたのが「先取り貯蓄」でした。
「先取り貯蓄」とは毎月の収入から一定の金額を貯蓄する手法です。
先取り貯蓄を行うと毎月必ず貯蓄できます。それが続けられれば1,000万円の貯蓄も夢ではありません。
2:時間外のATM使用をやめていた
1,000万円貯蓄を達成した人は無駄な支出をやめています。銀行関係で言えば時間外のATM手数料(110~220円)がその筆頭格です。
過去に浪費家だった人も、貯蓄に気持ちが向いた途端に時間外ATMの利用をやめます。また、今はインターネットバンキングやキャッシュレス決済の活用でATM自体の利用を最小限にする人も増えています。
ATM手数料は少額ですが、長い目で見れば結構な金額になります。それを上手にカットできる人が1,000万円ホルダーになれる人かもしれません。
3:「紙の通帳」をやめていた
ここ1年ほど若い世代で1,000万円近く貯蓄したケースを見て気づいたことですが、ほぼ全員紙の通帳をやめてインターネット銀行やインターネットバンキングに切り替えていました。「通帳発行手数料」を設定する銀行が増えたこともその動きを後押ししているようです。
2021年7月現在の通帳発行手数料の相場は1,100円。通帳1冊に1,100円の手数料は利用者にとって大きな支出です。
しかし、インターネットバンキングなら通帳手数料は発生しません。そのような情報を知っている人が1,000万円を貯蓄できる人だといえそうです。
4:「利用頻度が低いクレジットカード」をやめていた
1,000万円貯蓄できる人は利用頻度が低いクレジットカードを持つことをやめています。
そもそも、クレジットカードを多数所持することには次のデメリットがあります
・使わないクレジットカードの年会費が無駄になる
・支払日や支払金額の管理が難しくなり支払遅延等のリスクが増える
・使うカードを分散するとポイントがたまりにくい
1,000万円を貯蓄できる人はそれをよく承知しており、年会費無料でも利用頻度が低ければ解約します。
また、使うカードを最小限に絞ってポイントを上手に貯め、支払い管理をきっちり行いながら支出をコントロールしています。
それができるかどうかも、1,000万円貯蓄できるかどうかの分かれ目となるでしょう。
5:「今必要ない保険」をやめていた
1,000万円貯蓄できる人は「今必要ない保険」をやめていました。
家計が苦しいと感じる人の中には、今は不要になった保険に多額の掛金を払っている人も少なくありません。その場合は保険の見直しを行い、現状に即した保険に変えることが必要です。
保険はライフステージの変化に合わせて契約内容を見直すべきものです。それを知っていることも1,000万円貯蓄できる人の必要条件といえるかもしれません。
1,000万円ホルダーは「貯蓄が増えない行動」をやめている
ご紹介した「やめていたこと5項目」は全て「貯蓄が増えない行動」です。その逆を行けば1,000万円になれる可能性大。まずはもっとも貯蓄が増えない「余ったら貯蓄」からやめてみましょう。
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。
(2024年3月19日公開記事)