広く知られている六曜の「大安」以外にも、最近では「一粒万倍日」や「寅の日」なども縁起がいいこと、新しい何かを始めるのによいことなどが知られるようになってきました。3月はこれらの”縁起がいい”とされる日が重なる「最強開運日」があります。
2024年3月、「一粒万倍日」は5回ある
「一粒万倍日」は、その名の「一粒のモミが1万倍にもなる」という意味のとおり、何か新しくものごとを始めるのに向いている日とされます。この日に始めたことが何倍にも成長すると考えられるからです。3月には5回あります。
●3月の一粒万倍日
2日(土)
10日(日)
15日(金)
22日(金)
27日(水)
「寅の日」は3回ある
「寅の日」は金運にいい日とされます。理由としては、虎が千里を行って千里を帰ることから、出て行ったお金を呼び戻してくれるという意味のほか、虎の黄金色の模様が金運の象徴と考えられるからです。寅の日は干支を軸に12日ごとにめぐってくるため、3月は3回あります。
●3月の寅の日
3日(日)
15日(金)
27日(水)
その他の開運日は?天赦日、天恩日ほか
このほかにも「七箇の善日」(ななこのぜんにち)と呼ばれるものもあります。これは次の7つの日の総称です。
・天赦日
・大明日
・母倉日
・神吉日
・鬼宿日
・月徳日
・天恩日
「天赦日」(てんしゃび、てんしゃにち)は、神が天に昇り、天が万物の罪を赦(ゆる)す日といわれるため、何を行うのにも良いとされる吉日です。
「大明日」(だいみょうにち)は、「太陽が隅々まで明るく照らしてくれる日」とされており、すべての物事がうまくいく吉日。旅行や引越しをするのに向いているとされます。「母倉日」(ぼそうび、ぼそうにち)は、もともと「母が子を育てるように、天が人を慈しむ日」との意味から、結婚式や入籍などのお祝い事をするのに良い日とされています。
「神吉日」(かみよしび、かみよしにち)は、「神よし」という読み方の通り、神社でお参りをしたり神事をしたりするのによいとされる日。「鬼宿日」(きしゅくび、きしゅくにち)は、普段家にいる鬼が宿に泊まって出てこないと考えられる日だそう。「月徳日」(つきとくにち、がっとくにち)は、「その月の福徳が得られる日」。「天恩日」(てんおんび、てんおんにち)天の恩恵を受けられる縁起の良い日です。
3月の最強開運日はいつ?
これらに当てはまるのは3月の次の日にちです。
・天赦日……15日(金)
・大明日……6日(水)、7日(木)、8日(金)、9日(土)、10日(日)、14日(木)、16日(土)、19日(火)、21日(木)、24日(日)、29日(金)
・母倉日……24日(日)
・神吉日……6日(水)、7日(木)、9日(土)、10日(日) 14日(木)、16日(土)、19日(火)、21日(木)
・鬼宿日……29日(金)
・月徳日……21日(木)
・天恩日……16日(土)19日(火)
こうしてみると、いくつかの吉日が重なっている日があります。特に注目したいのは、こちらでしょう。
3月9日(土) ……大安と大明日が重なる日
3月10日(日)……一粒万倍日と大明日が重なる日(友引)
3月13日(水)……大安と母倉日が重なる日
3月15日(金)……寅の日、天赦日と一粒万倍日が重なる日(先勝)
3月16日(土)……大明日と天恩日が重なる日(友引)
3月27日(水)……寅の日と一粒万倍日が重なる日(先勝)
大安や友引、先勝は「六曜」と呼ばれる暦注の一つで、ほかに先負、仏滅、赤口があります。「大安」は「大いに安し」の意味で、六曜の中で最も縁起がよいとされます。「友引」は、友人を引きこむという字からおめでたいことをするのには良いものの、「故人が友もあの世に連れて行く」との連想から葬儀などは避けられます。「先勝」は「先んずれば必ず勝つ」という意味から、物事を急いで済ませるといいと考えられています。
こうしてみると、特に注目は3月15日です。この日と同じように、天赦日と一粒万倍日が重なる日は、2024年には4回しかありません。ほかは1月1日(月)、7月29日(月)、12月26日(木)です。
この中でも3月15日は、さらに「寅の日」でもあるため、2024年屈指の開運日といえます(なお7月29日は「大安」でもあります)。
こうした吉日や開運日については、「迷信」と考える人もいますが、信じるかどうかは人それぞれ。何か新しいことを前向きな気持ちで始めることが、開運、金運アップにつながるかもしれません。
文/編集・dメニューマネー編集部