キッチンや浴室、洗面化粧台など、水回りの住宅設備機器を手がける、タカラスタンダード <7981> 。ホーローシステムキッチンで利用者から高い支持を得ている同社も、過去に社名を変更しています。昔の社名を知っていますか？

現在の社名になったのは1971年

タカラスタンダードは、創業当初からホーローにこだわっており、1945年から家庭用ホーロー鉄器の製造を開始し、1962年には世界で初めてホーローキッチンの開発に成功しました。

天板にステンレスを使用し、キャビネットにホーローを採用したデザインは、当時とても斬新でした。従来の木製に比べて高価でしたが、キッチンの耐久性や高級感を重視する消費者ニーズの高まりにより、人気を集めました。

同社の創業は、1912年。北畠安五郎氏がドイツ留学中にホーローに出会い、国内でホーローを生産するため「日本エナメル株式会社」を設立したのがはじまりです。生産開始にあたりドイツから技師を招き入れた結果、西欧製品と遜色ないホーロー生産に成功しています。その後、タカラスタンダードという社名になったのは、1971年のことです。

文/編集・dメニューマネー編集部