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コロナ特需ブームの終わり? スノーピーク、シマノ、ウエルシア……

2024/03/04 05:00

コロナ禍で加速したキャンプブームの終えんか──。 スノーピーク <7816> が赤字転落の決算を発表した。コロナによる特需が大きかっただけに反動も大きくなっているようだ。自転車、ドラッグストア、ガーデニング用品なども同様の傾向が見て取れる。主要企業の業績と株価の推移を追ってみよう。 スノーピークが赤字転落の

コロナ禍で加速したキャンプブームの終えんか──。

スノーピーク <7816> が赤字転落の決算を発表した。コロナによる特需が大きかっただけに反動も大きくなっているようだ。自転車、ドラッグストア、ガーデニング用品なども同様の傾向が見て取れる。主要企業の業績と株価の推移を追ってみよう。

スノーピークが赤字転落のサプライズ決算

アウトドア用品大手のスノーピークが2月13日に2023年12月決算を発表した。売上高は16%減(257億円)、営業利益は74%減(9億円)となった。売上の急減速による在庫の増加、出店増と人件費増によって利益が大きく減った。

国内と米国の店舗について特別損失4億円も計上したこともあり第4四半期(10〜12月)の最終利益は赤字となった。大ブームからわずか1〜2年で赤字転落だ。市場ではネガティブサプライズとしてとらえられた。

コロナ禍で「密」を避けられるレジャーとしてキャンプがブームとなり、スノーピークの業績も伸びていった。売上高は2022年、利益では2021年が過去最高だった。

●決算期間(すべて12月期)……売上高(前年比)/営業利益(前年比)
2020年……167億円(+17.6%)/14.9億円(+61.6%)
2021年……257億円(+53.4%)/38.1億円(+155.8%)
2022年……307億円(+19.7%)/36.7億円(-3.8%)
2023年……257億円(-16.4%)/9.4億円(-74.3%)

スノーピークの株価は、2月14日の決算発表前に2020年8月以来4年ぶりの安値をつけていた。2021年9月にウィズ・コロナ関連銘柄としてつけた過去最高値の4490円から8割以上も下げていた。

最近では、中古洋品店やメルカリなどのフリマアプリにスノーピークの商品が多数出品されていると、ネットで話題になっている。

シマノも自転車ブーム急減速

自転車部品大手のシマノ <7309> は2月13日に2023年12月決算を発表した。売上高が25%減(4743億円)、営業利益は51%減(836億円)と厳しい決算だった。売上の急減で、採算の高い高級部品の在庫が積み上がっている。

コロナ禍で自転車通勤が増え、2022年12月期の売上高・利益ともに過去最高だった。たった1年で急減速している。

●決算期間(すべて12月期)……売上高(前年比)/営業利益(前年比)
2020年……3780億円(+4.1%)/827億円(+21.6%)
2021年……5465億円(+44.6%)/1482億円(+79.3%)
2022年……6289億円(+15.1%)/1691億円(+14.1%)
2023年……4743億円(-24.6%)/836億円(-50.5%)

シマノの株価は、ウィズ・コロナで買われた2021年9月の過去最高値の3万5550円から4割ほど下げた水準にある。2月14日に2023年9月以来の安値をつけていた。

ウエルシアも特需がなくなった?

ドラッグストア大手のウエルシア <3141> は、2023年8月期まで8期連続の増収益で過去最高を更新していた。

ただ、特需の一巡で、2023年2月期の第3四半期累計(3〜11月)は営業利益が1%ながら減益となった。第3四半期(8〜11月)だけを切り取ると、15%の減益だった。

ドラッグストア業界はコロナでニーズが高まった業種の1つだ。コロナの当初はマスク、消毒液などの衛生関連のまとめ買いが増えた。巣ごもりニーズでカップ麺などの食品の売り上げも増加した。後半には抗体検査キットも売れた。

2024年2月通期の会社予想は増収増益ではあるが、株価は2020年7月につけた5035円の過去最高値から4割以上下げている。

コメリでは野外用資材の特需が一巡

コロナではガーデニングやDIYにも特需があった。コロナの巣ごもりではじめる人が増えたためだ。また、家でリモートワークをするために郊外の一軒家に移住する人も増えたことも貢献した。

ホームセンター大手のコメリ<8218> では、コロナが本格的に広まった2021年3月期に売上高が11%増(3857億円)、営業利益は64%増(303億円)とともに過去最高だった。

しかし、2022年3月期の営業利益は8%減(278億円)、2023年3月期は6.4%減(260億円)、2024年3月期予想は16%減(218億円)と3期連続の減益が見込まれている。

ただ、キャンプ用品や自転車部品に比べると反動は穏やかだ。株価はコロナ時の高値2020年8月高値が3580円。2024年2月には3505円高値をつけており、株価はほとんど低迷していない。

コロナ特需からの反動銘柄には、日本株高の圏外にある銘柄が多い。ただ、反動からの回復もあるはずだ。長期で需要が増えそうな商品に関しては注目しておきたい。

文/編集・dメニューマネー編集部