殺虫剤やアルコール除菌スプレーなどで知られるフマキラー <4998> 。昨年は、中古車販売店が使っていたと報じられたことから同社の除草剤があちこちで売り切れ。株価が上昇し、夏には年初来高値（当時）を更新するほどになった。そんなフマキラーだが、社名の由来が何か分かるだろうか？

電気蚊取り器やワンプッシュ式殺虫剤などは“世界初”

創業は1874（明治7）、前身は薬種商だったという。のちにフマキラーを創業する大下大蔵氏（故人）が、1920（大正9）年に殺虫剤「強力フマキラー液」を開発。氏はのちに、創立した大下回春堂（2代目）を株式会社に改組。1962（昭和37）年には、社名をフマキラーにあらため、その翌年に電気蚊取り器「ベープ」を開発したといい、電気式の蚊取り器は世界初だったとされる。

社名のフマキラーは、英語で書くと“FUMAKILLA”で、FLY（ハエ）、MOSQUITO（蚊）、KILLER（殺す）という3つの単語から付けられたという。

同社は2016年、トコジラミにも使えるゴキブリ用ワンプッシュ式殺虫剤を、2019年にはワンタッチロングノズル採用の「ゴキファイタープロ ストロング」を発売しているが、いずれも世界で初めての商品だという。

文/編集・dメニューマネー編集部
画像・田之尻美希