メジャーリーグ・ドジャースの大谷翔平選手が3月1日に記者会見を開き、自身の結婚についてコメントしました。記者とのやり取りの中で、入籍日やプロポーズの言葉について「言う必要はない」とし、なれそめについても「言えないです」と回答し、注目を浴びました。恋愛や結婚について、昔の感覚で最近の若者にあれこれ質問すると煙たがられるばかりか、セクハラととられてしまうこともあります。
1 今は共働きが当たり前?──「奥さんの手料理で何が好き?」
「奥さんの手料理で何が好き?」はよくある質問ですが、「家事は奥さんがするのが当たり前」という前提条件が透けて見えます。
共働き世帯が2021年時点で7割を超えている(内閣府「人生100年時代における結婚と家族」)ことからも、今や共働きが当たり前になっていることが分かります。
そんな中で「奥さんは当然家にいるんでしょ?」と言わんばかりの質問をすると、ひんしゅくを買ってしまうでしょう。
2 セクハラ認定のおそれあり──「彼氏(彼女)はいるの?」
「彼氏(彼女)はいるの?」という質問は、軽い雑談のつもりでも若者にセクハラととらえられかねません。
また昨今は多様性の尊重が叫ばれているという観点からも、軽々しく口にするべきではない質問といえるでしょう。
3 就活の面接現場でも──「女の子だからすぐやめるんじゃない?」
就職や転職の面接でも特に嫌がられる質問の一つに、「女の子だからすぐやめるんじゃない?」があります。
最近は結婚しても仕事を続ける女性は多く、生涯結婚しない人も増えています。そもそも「女性だから」「男性だから」と決めてかかること自体がNGです。
4 容姿をいじるのは絶対NG!──「肌が荒れてるね、忙しいの?」
「肌が荒れてるね、忙しいの?」「きれいになった?」は、悪気なく言ってしまいがちな言葉です。
異性の容姿やメイク、ファッションについては不用意に触れないほうがよいでしょう。
労わる気持ちやほめる気持ちがあるならまだしも、悪意ある容姿いじりはご法度です。男性から女性へだけでなく、女性から男性に対しても「太った?」などと言ってしまわないよう注意しましょう。
5 同性への発言でもNG!──「そろそろ結婚したら?」
雑談の中で、親切心でつい「そろそろ結婚したら?」なんて言っていないでしょうか。
たとえ同性への発言であっても、当事者が不快に思ったらセクハラになる可能性があります。
本人に嫌がらせのつもりがなくても、言われた当人がどう感じるかがすべてです。十分注意しましょう。
また、以前は結婚式で上司がスピーチをするのが当たり前でしたが、最近は近親者だけで結婚式を挙げる人が増えています。
1月から放送されているTVドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS)でも、今の時代では考えられない昭和の常識がたびたびストーリーに絡んできますが、ドラマを見ても分かるように、若者の恋愛観や結婚観は時代とともに移り変わります。よって、自分の価値観もアップデートしなければならないかもしれません。
文/編集・dメニューマネー編集部