一般にはパソコンのFMVシリーズ、スマートフォン&タブレットのarrowsなどで知られる富士通 <6702> だが、2023年開催の高性能計算技術に関する国際会議で世界一となったたスーパーコンピューター(スパコン)富岳を理化学研究所と開発するなど、法人向けの商品・サービスで存在感を示している。そんな富士通の
一般にはパソコンのFMVシリーズ、スマートフォン&タブレットのarrowsなどで知られる富士通 <6702> だが、2023年開催の高性能計算技術に関する国際会議で世界一となったたスーパーコンピューター(スパコン)富岳を理化学研究所と開発するなど、法人向けの商品・サービスで存在感を示している。そんな富士通の社名の由来が何か、分かるだろうか?
源流の会社がなぜ社名に「富士」を冠したのか
富士通の前身は、古河電気工業とドイツのシーメンス社が発電機・電動機の国産化を求めて1923年に設立した合弁会社の、電話部所管業務を分離した会社だ。
最初に設立された合弁会社が富士電機製造(現・富士電機)で、分離された会社が富士通信機製造。こちらが今の富士通で、商号が富士通に変更されたのは1967年だ。
富士通という社名は、富士通信機製造の略とみられるが、そもそも古川電気工業がシーメンスと設立した富士電機製造の社名の由来は何だろうか。実は、古河の「フ」と、ジーメンス(Siemensのドイツ語読み)の「ジ」を取って「フジ」とし、そこに日本一の富士山をイメージして「富士」という字が当てられたという。
富士通といえば、冒頭に挙げたFMVやarrows、過去にはNTTドコモのシニア向け携帯電話・スマホの「らくらくホン」をかつて手掛けていたことでも知られるなど、個人向けの機器・商品がよく知られているが、売り上げ・利益ともに、半分以上はシステム構築などのSI業務や、クラウドサービスなど、法人向けのテクノロジーソリューションが占めている。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・田之尻美希