北陸地方への旅行代金が最大5割引となる「北陸応援割」が始まるが、この施策でどのくらいお得な旅ができるのだろうか。北陸の有名観光スポットへいくらで行けるのかシミュレーションしてみた。

一度は行きたい「兼六園」「金沢21世紀美術館」へ2万円安くいける？

北陸応援割は、石川県、富山県、福井県、新潟県の北陸4県への旅行が50%割引となる観光支援策だ。宿泊旅行ならびに交通と宿泊がセットになった旅行が対象で、日帰り旅行は対象とならない。

旅行代金が4万円を超えた場合は1人当たり1泊最大2万円、2泊以上であれば3万円の割引となる。2県以上への宿泊なら割引額はさらにふくらみ3万5000円だ。

北陸地方には有名な観光スポットがたくさんあるが、東京から金沢の兼六園や金沢21世紀美術館を1泊で訪れたら費用はいくらになるだろうか。

もし北陸応援割でJTBの金沢市内ホテル1泊、新幹線・JR利用パックツアーに申し込むとすると、料金は宿泊プランによって1人当たり2万5700円〜6万7000円（文中価格は税込み）となり、最安値のプランであれば2万5700円の50%割引で1万2850円になる。

最も高いプランの6万7000円であれば、ここから2万円が割引され負担額は4万7000円だ。

東京―金沢間の新幹線代だけでも1万4000円以上かかるのを考えれば、破格な割引額といえるのではないだろうか。

昨年リニューアルオープンした「恐竜博物館」を見学！費用はいくら？

昨年リニューアルした恐竜博物館も北陸の観光名所の一つだが、福井への旅行料金はJTBの交通費込みパックツアーなら、福井駅近くのリゾートホテルへの宿泊で1人1泊2万9200円〜7万1900円となっている。

このパック商品を北陸応援割で申込んだとすると、最安値のプランなら負担額は1万4600円となり、最高値プランであっても5万1900円で済む。

同じホテルに2泊した場合では、最も安いプランなら3万7900円から50%割引となり1万8950円、最高値のプランは9万8900円なので3万円引きの6万8900円になる。

福井県には恐竜博物館のほかに、芝政ワールドや永平寺などの観光名所があるので、この機会に連泊で北陸を楽しむのもいいかもしれない。

北陸応援割を使うときの注意点

北陸応援割の対象となるのは2024年3月16日〜4月26日の間に宿泊した旅行になり、県ごとのキャンペーンに参加している旅行予約サイトや旅行会社などから予約、申込をする。

北陸地方への旅行すべてに応援割が適用されるわけではないので、予約の際には希望の旅行商品に割引が適用されるのか確認したほうがいいだろう。

北陸応援割に申し込めるのは旅行客だけなので、ビジネス目的に使うことはできない。

また割引を受けるには、旅行者全員がチェックイン時などに免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を提示する必要がある。

北陸応援割の実施期間に合わせて、各県や市内で使えるクーポンや商品券を発行している自治体もあるので、こちらも忘れずにチェックしたほうがいいかもしれない。

文/編集・dメニューマネー編集部