「ボリンジャーバンド」統計学を応用したテクニカル指標の一つ

2021/08/29 06:30

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ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)とは、移動平均線とその上下に標準偏差からなる値動きの幅を示す線を加えた指標です。「高い確率で、価格がこの帯(バンド)の中に収まる」という統計学をもとに、将来の株価の動きを予測するテクニカル指標の一つです。ボリンジャーバンドは株価の勢いの変化や反転のメドを見極めるのに有

ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)とは、移動平均線とその上下に標準偏差からなる値動きの幅を示す線を加えた指標です。「高い確率で、価格がこの帯(バンド)の中に収まる」という統計学をもとに、将来の株価の動きを予測するテクニカル指標の一つです。ボリンジャーバンドは株価の勢いの変化や反転のメドを見極めるのに有効です。株価は移動平均線に対して乖離と回帰を繰り返し、標準偏差内に収まりやすい傾向があるため、ボックス相場とトレンド相場の両方で利用されます。株価が、ボリンジャーバンドのバンド内に収まる確率は以下の通りです。

ボリンジャーバンドの±1σの範囲内に収まる確率 ⇒ 約68.3%
ボリンジャーバンドの±2σの範囲内に収まる確率 ⇒ 約95.4%
ボリンジャーバンドの±3σの範囲内に収まる確率 ⇒ 約99.7%

標準偏差から適正価格を算出しようという発想

株式の売買で難しいのは、現在の株価が本当に安いのか高いのか、適正価格がわからない点です。株価が下がって割安に見えても、買った直後に下落することもあります。ボリンジャーバンドは標準偏差を応用して、適正価格を統計的に算出しようと試みたものともいえるでしょう。【お金の単語帳】