銀行の取引先には富裕層が多数存在しますが、ボランティア活動など仕事を離れた場所で取引先の富裕層と偶然出会い、そこで話が弾むことが多々ありました。そのような交流を通して垣間見えた「富裕層が実践していたお金の使い方」を3つ紹介します。
1.富裕層は意外と倹約家である
意外に思われるかもしれませんが、富裕層の多くはかなりの倹約家です。周囲に「お金持ちなのにケチな人」と陰口を叩かれる人も少なくありません。
たとえば次のような傾向はよく見られます
・自分がムダだと思えば1円でも出し渋る
・身なりや持ち物が意外と質素である
・庶民的な生活をしている
・子どもにはむやみにお金を与えない
・金銭的援助に関しては身内でも厳しく審査した上でその是非を決める
富裕層はムダなことには一切お金を出さない厳しさがあります。周囲にケチだと言われてもその姿勢を崩さない理由は、大金があっても使い方次第で一瞬でなくなる怖さを誰よりも知っているからでしょう。
2.富裕層は「自分のプラスになる支出」には大金も出す
ムダな支出にはケチだと言われるほど厳しい富裕層ですが、自分のプラスになる支出にはポンと大金を出します。
富裕層が惜しみなくお金を出すものの代表格は次の2つです。
自分にとってプラスになる費用
富裕層は健康の重要性を知っていますので、自らの健康を維持するための医療費や体によい食べ物、運動などに必要な費用は惜しみません。
また、資格取得などのスキルアップに必要な費用や心を豊かにする趣味、大事な人との良好な人間関係を保つための支出も惜しみません。「金持ち喧嘩せず」の一面がそこから垣間見えます。
子どもの教育費
もう一つ富裕層が重視しているのが子どもへの教育です。家庭ごとに教育方針は異なりますが、学費や塾代、習い事などをよく吟味し、子どもの将来にプラスになりそうだと思えば大金を投じることも惜しみません。名門校と呼ばれる学校に富裕層の子女が多い理由もそこにあります。
富裕層はそのような形でお金の使い方にメリハリをつけることで自らの資産を守っているといっても差し支えないでしょう。
3.富裕層は時間をお金で買う
富裕層には時間に厳しい人が多い印象です。具体的に言えば、お金と同じくムダな時間を費やすことを非常に嫌う傾向があります。
例えばこんなところでその傾向が現れます。
・運賃が高くても最短時間で目的地に行ける交通機関を利用する
・必要に応じて専門家や家事代行などのアウトソーシングを利用する
往々にして富裕層は多忙であり、現役世代には分刻みのスケジュールで動いている人も多いようです。また、リタイヤ世代もムダなことに時間を費やすことを非常に嫌い、お金で時間を買う人が目立ちます。
それによって自分が自由にできる時間を増やし、心身ともに豊かな生活をすることを心がけているのです。
可能な範囲で富裕層のお金の使い方を真似してみよう
富裕層が実践するお金の使い方は、「富裕層だからこそ可能だ」と思う人も多いかもしれません。
しかし、お金の使い方にメリハリをつけることは誰でもできます。また、時短家電の導入などで時間をお金で買うことは庶民でも可能です。
そのような形を取りながら可能な範囲で富裕層のお金の使い方を真似してみましょう。うまくいけば我が家のお金も増えるかもしれません。
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。
【関連記事】
・6月に届く「年金振込通知書」 捨てちゃいけない3つの場合
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部)
・新たに10万円!「住民税がかからない世帯」の救済制度
・SBI証券と楽天証券どちらで開設する?(外部)
・加給年金が支給停止になる2つのケース