自動車やバイクのタイヤ、自動車用ホイールで有名なブリヂストン <5108> 。ゴルフやテニス用品などもグループで手掛けている同社の社名の由来が何か、分かるだろうか。「ブリジストン」ではなく「ブリヂストン」と書くところにも何かヒントがあるかも──？

タイガー・ウッズ選手らがアイテムを使用

ブリヂストンは、ゴム産業が盛んだった福岡県久留米市で日本足袋（現アサヒシューズ）のタイヤ部門として発足。1931年にブリッヂストンタイヤとして分社独立した後、1951年に社名をブリヂストンタイヤに、1984年にはブリヂストンに変更している。

創業者は石橋正二郎氏（1889-1976）。父から仕立物業を兄と共に引き継ぎ、翌年には事業を足袋専業にして成功している（後に社名を日本足袋株式会社に変更）。

ブリヂストンという社名は、創業者の名字の石橋（stone、bridge）を英語風にもじったもの。一度は「ストーンブリッヂ」と考えたが、語呂良く、英語風の社名にしたいと「ブリッヂストン」へ並び替えたという。戦後ブリッヂストンからブリヂストンへ変更された。

正二郎氏の長女・安子氏が、鳩山威一郎氏（1918-1993）と結婚。両氏には元内閣総理大臣の鳩山由紀夫氏（1947-）、邦夫氏（1948-2016）がおり、邦夫氏の選曲は当初、東京だったが、母方の祖父である正二郎氏らの出身地・久留米市の福岡6区に国替えしている。

ブリヂストンといえばタイヤで知られ、自動車レースの最高峰・F1にもタイヤ供給で参戦していたが、今は撤退している。ゴルフの世界ではタイガー・ウッズ選手らが同社のアイテムを使っている。

文/編集・dメニューマネー編集部
画像・田之尻美希