正露丸を手がける「大幸薬品」の昔の社名、何だった?

2024/03/20 16:00

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ラッパのマークでおなじみの、大幸薬品 <4574> は、胃腸薬「正露丸」や除菌剤「クレベリン」を手がける企業です。同社の旧社名、知っていますか? 正露丸という名前になったのは1954年 「正露丸」の主成分は、木(もく)クレオソートで、その原料である木タールは、古代エジプトでミイラを保存するために使われていた

ラッパのマークでおなじみの、大幸薬品 <4574> は、胃腸薬「正露丸」や除菌剤「クレベリン」を手がける企業です。同社の旧社名、知っていますか?

正露丸という名前になったのは1954年

「正露丸」の主成分は、木(もく)クレオソートで、その原料である木タールは、古代エジプトでミイラを保存するために使われていたそうです。日本では、1902年に中島佐一薬房から発売。日露戦争開戦前だった当時、“ロシア(露国)を征伐する”と、将兵の士気高揚の意味を併せて“忠勇征露丸”と命名されました。

そんな大幸薬品は、もともと1940年に大阪府で設立された「柴田製薬所」でした。1943年には、10社企業合同により太陽製薬第四工場となりますが、1946年に“忠勇征露丸”を製造・販売していた中島佐一氏から製造販売権を継承、太陽製薬から独立して大幸薬品株式会社を設立しています。

1946年の発売当時は“中島正露丸”という商品名でしたが、1954年には現在の“正露丸”に変更されています。おなじみのラッパのメロディーは、1951年にラジオCMではじまりました。ラッパは音楽の演奏用ではなく、信号を伝えるために使われていたもので、ラッパのメロディーは兵士に食事を知らせる食事ラッパだそうです。

文/編集・dメニューマネー編集部