北海道は今、国内だけでなく、海外からも注目されていて、世界中から多くの人が観光に訪れています。そんな人気の北海道ですが、鉄道フリーパスを使えばお得に巡れます。費用を抑えながらゆっくりと、特急を使って快適になど、目的に合ったフリーパスを選んで、素敵な北海道の旅を楽しみましょう。

1　北海道＆東日本パス──1日あたり約1,620円で普通列車に乗り放題

JR東日本（東日本旅客鉄道 <9020> ）とJR北海道は4月16日まで「北海道＆東日本パス」の販売を行っています。JR東日本とJR北海道の普通列車が1万1,330円で7日間乗り放題になるフリーパスで、1日あたりの料金は約1,620円です。

JR東日本の普通列車も乗り放題なので、東京から北海道までの移動にも使えます。首都圏から東北を通って北海道まで普通電車でゆっくり旅をしたい人にぴったりです。

1万2,050円で5日間普通列車に乗り放題できる青春18きっぷと似ていますが、青春18きっぷは1日あたり2,410円かかります。東北地方や北海道の旅なら北海道＆東日本パスのほうがお得です。

ただし青春18きっぷは離れた5日間でも、2人以上でも使えますが、北海道＆東日本パスは7日間連続で1人でしか使えない点には注意しましょう。

北海道＆東日本パスは、特急料金のみで新函館北斗～新青森間の新幹線を使えます。本州〜北海道間を快適に移動できるのも青春18きっぷにはない強みです。

2　きた北海道フリーパス・ひがし北海道フリーパス──飛行機とセットでお得

FDA、ANA <9202> 、AIRDO、Peachの飛行機を使った人は特急列車にも乗れる、お得なフリーパスが使えます。

料金は、稚内、旭川、富良野・美瑛などで3日間使えるきた北海道フリーパスが1万6,200円、釧路、根室、帯広、網走などで4日間使えるひがし北海道フリーパスが2万円です。

例えば、新千歳空港と稚内の往復だけでも特急を使えば通常2万4,560円かかります。きた北海道フリーパスを使えばこれだけで8,000円以上お得です。

フリーパスの利用開始日は飛行機の到着日か翌日を選べます。到着日はフリーパスを使わずに新千歳空港や札幌周辺を中心に観光、翌日からフリーパスを使って長距離移動とするのも良いでしょう。

2024年春季の販売は3月31日までです。

3　北海道全域を巡りたいなら北海道フリーパス

北海道フリーパスはJR北海道の特急・普通列車とジェイ・アール北海道バス（一部路線除く）が7日間乗り放題できるお得なフリーパスです。

2万7,430円と一見高く見えますが、函館と稚内の往復だけでも通常3万5,000円以上かかるので、十分元が取れます。

バスにも乗れるので、移動できる範囲が一気に広がることも魅力です。ゴールデンウィークやお盆期間などの繁忙期を除いて通年利用できます。

文・浜崎遥翔（フリーライター）
編集・dメニューマネー編集部
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