連載 そのコトバ、子どもに説明できますか?
投資や経済、金融、ビジネスで頻出するさまざまな専門用語。なんとなく知っているけど、うまく説明できないという言葉はたくさんあると思います。そんな専門用語も、だれかにちゃんと説明できるようになれば、しっかり理解していると言えるはずです。お子さんがいらっしゃる方も、いらっしゃらない方も、子供に向けて、専門用語を説明できるようになりましょう。
第5回「金利・利子・利息」──「割合」と「主体」の観点で考える
「金利、利子、利息って同じ意味じゃないの?」と思っている人も多いでしょう。いずれもお金の貸し借りの中で使われるこの3つの言葉は、「割合」と「主体」の観点で考えると区別しやすくなります。
主体が“借りる”側なのが「利子」
お金を返す期限が来たら、お金を借りる側は、貸してくれた側に当然元本(もとになるお金のこと、つまりこの場合は最初に借りたお金を指します)を返します。その際、元本に上乗せするお金のことを「利子」と呼びます。つまり、お金を借りた側が主体の言葉なのです。
主体が“貸す”側なのが「利息」
逆にお金を貸してくれた側の目線に立てば、元本に上乗せしてもらうお金は「利息」となります。ただ実際のところほとんど違いを意識しなくても問題なく使用することができます。
「利息制限法」という言葉を聞いたことはないでしょうか。この法律の目的は、経済的弱者であることが多い債務者(お金を借りる側)を保護することです。
そう考えると、この法律名「利息制限法」は、利息、つまりお金を貸した側が上乗せしてもらうお金を制限するのが目的だと分かります。
利子の“割合”を示すのが「金利」 それでは「利回り」とは?
最後は「金利」です。これは、お金を借りる側が貸してくれた側に対して払う利子の、元本に対する割合のことを指します。
例えば、100万円を貸して、1万円の利子を受け取った場合、1万円は100万円の1%ですので、金利は1%です。
冒頭で「割合」という観点が大事だとお伝えしましたが、「金利は1万円」のような使い方はしません。
ちょうど「%」の話が出てきたので、「利回り」という概念についても補足しておきます。例えば100円で買った株の配当金1円をもらい、その後109円でその株を売った場合を考えます。
「利回り」は元本と利子を含めた収益の割合のことを指します。そのため、株を購入した金額と売却した金額の差である9円が利益なのではなく、配当金の1円と売却益の9円を足した10円が利益と評価されます。投資額100円に対して10円の利益ですので、「利回りは10%」と表現されます。
同じように使われている利子と利息の違い、金利や利回りの考え方について整理できたでしょうか。こうした考え方をしっかり身につけて、浪費をせず、毎月の収支管理をしっかりと行い、投資・資産形成をしたいものです。
文・若杉篤史(RAKAN RICERCA代表)
編集・濱田 優(dメニューマネー編集長)
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