世界一稼ぐアスリートは、アイルランドの総合格闘家のコナー・マクレガーで、収入は２億800万ドル（約228億円）だった。

アメリカのスポーツメディア・スポーティコが発表した2021年のアスリート収入ランキングで判明したもの。同様のランキングは毎年、『フォーブス』が公開しているが、今回のランキングは、同企画を担当していた記者がフォーブスを離れ、スポーティコで発表した。

日本勢ではテニスの大坂なおみが全体15位にランクインし、「世界で最も稼ぐ女性アスリート」となった。

ランキングは100位までは発表されており、競技別ではアメフトが32人で最多。次いでバスケットボール31人、サッカー16人、テニス６人、ゴルフ５人、野球４人という結果だった。

トップ10のうちサッカーとバスケが3人、アメフト2人

まず10位までの顔ぶれを見ていこう。ランキングでは米ドルで発表されているが、ここでは日本円で紹介する（1ドル約109.5円で計算、文中敬称略）。

1位　コナー・マクレガー（総合格闘技）約228億円
2位　リオネル・メッシ（サッカー）約138億1700万円
3位　クリスティアーノ・ロナウド（サッカー）約131億5900万円
4位　ダック・プレスコット（アメフト）約118億8700万円
5位　レブロン・ジェームズ（バスケ）約110億8400万円
6位　ネイマール（サッカー）約109億6600万円
7位　ロジャー・フェデラー（テニス）約92億1200万円
8位　トム・ブレイディ（アメフト）約88億1600万円
9位　ケビン・デュラント（バスケ）約87億8300万円
10位　ステフィン・カリー（バスケ）約81億6900万円

メッシ、クリロナはコロナ禍でも増収

首位のマクレガーが集計期間中、本業である総合格闘技を戦ったのは、１月24日のダスティン・ポイエー戦だけ（TKO負け）。ファイトマネーと有料放送の放映権報酬として推計22万ドル（約23億円）を獲得している。

残りの200億円以上はファイトマネーではなく、マクレガー自身が立ち上げたウイスキーブランド、「プロパー No.12」の株式を売却して得た収入だという。

11位から30位まで

次に11位から30位までみていこう。ここに入ったのが日本人トップの大坂なおみ。全体の15位だ。2020年の全米、2021年の全豪オープンを制した大坂は、女子最高額の約60億5200万円を獲得。今年の全仏オープンでは会見を拒否し、長年うつ症状に苦しんでいたことを告白、世界中から注目された。

11位　ルイス・ハミルトン（F1）約70億1800万円
12位　サウル・“カネロ”・アルバレス（ボクシング）約69億800万円
13位　タイガー・ウッズ（ゴルフ）約68億2000万円
14位　ラッセル・ウェストブルック（バスケ）約66億9900万円
15位　大坂なおみ（テニス）約60億5200万円
16位　ジェームズ・ハーデン（バスケ）約56億300万円
17位　ヤニス・アデトクンボ（バスケ）約53億9500万円
18位　デビッド・バクティアリ（アメフト）約52億8500万円
19位　ロニー・スタンレー（アメフト）約51億7600万円
20位　パトリック・マホームズ（アメフト）約50億9900万円

21位　フィル・ミケルソン（ゴルフ）約50億5600万円
22位　ジョーイ・ボサ（アメフト）約48億300万円
23位　クレイ・トンプソン（バスケ）約47億4800万円
24位　カイリー・アービング（バスケ）約47億3700万円
25位　トレント・ウイリアムス（アメフト）約47億400万円
26位　マイルズ・ギャレット（アメフト）約46億9300万円
27位　ジャレン・ラムジー（アメフト）約46億7100万円
28位　ガレス・ベイル（サッカー）約45億9500万円
29位　ダスティン・ジョンソン（ゴルフ）約44億7400万円
30位　アントワーヌ・グリーズマン（サッカー）約44億5200万円

錦織は88位にランクイン

日本人テニスプレイヤーでは、男子の錦織圭が約29億1800万円で88位にランクインしている。31位以下にもおなじみの選手が多く入っているので、興味がある人はおおもとのランキングをチェックしてみて欲しい。

なお、アスリート収入ランキングの本家ともいえるフォーブスは2021年5月12日にトップ10を発表。50位までが掲載されている。スポーティコとのランキングとほぼ同じだが、数人、順位が異なる選手がいる。

文/編集・dメニューマネー編集部
画像・pict rider / stock.adobe.com

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