新卒で社会人になったばかりの人が、「給料が出る前にお金が必要」という場合、カードローンは借りられるのでしょうか？この時期、引っ越しや新生活の準備などでお金が必要になることはあります。ただ、まだ給料をもらっていない場合、借りられるかどうか心配でしょう。こうした新社会人が知っておきたい疑問にこたえます。

疑問1　勤続年数0年でも借りられるの？

カードローンの勤続年数の条件は、ローン会社や銀行によってさまざまで、勤続年数1年未満の会社員が申し込めるローン会社も少なくないので、調べてみるとよいでしょう。

50万円を超える借り入れの際には、どのローン会社でも給与明細のような収入を証明する書類の提出が必要です。 一般的には50万円を超えなければ収入証明を求めないローン会社が多い ので、初任給が出る前でも借りられる可能性は高いといえます。

疑問2　会社にバレずに借りられる？

カードローンでお金を借りたことを会社に知られたくない人は気になるでしょうが、カード会社が勤務先に電話をかける「在籍確認」をする場合も、通常はカード会社名ではなく個人名を名乗るので、カードローンを作ったことを知られる心配はありません。

席を外しているときにかかってきても、電話に出た人が「外出中です」などと答えると在籍は証明され、確認は終わります。

疑問3　奨学金の返済があるけれど借りられる？

カードローンは、日本学生支援機構の奨学金を借りて、返済中の人でも借りられます。

カードローン会社のような貸金業者からのローンには、「年収の3分の1以内」 という決まり（総量規制）があり、申し込みの際には、他に借り入れがあることを申告しなければなりませんが、奨学金は総量規制の借入額には含まれません。このため、奨学金返済中の人でもカードローンは申し込めます。

ただし、奨学金の返済を3ヵ月以上滞納すると、信用情報機関に延滞の情報が登録されます。 信用情報機関とは 、クレジットカードやローンなどの利用状況を記録・管理し、金融機関などに提供する機関です。

信用情報機関に延滞の情報が記録されると、将来別のローンを利用する際の審査に不利になるおそれがあります。

疑問4　社会人なら作っておいたほうがいいの？

カードローンは貯蓄が十分ある人には必要ないでしょうが、社会人になりたてで、急な出費への備えができていない人などには、使い方によっては便利でしょう。

冠婚葬祭や家電の故障などで予定外にお金が必要になるのは、よくあることです。そのようなときに24時間いつでお金を借りられるカードローンは、強い味方といえます。

最近は審査がすぐに終わるカードローンもありますが、週末や夜などで時間がかかることもあるため、事前に審査を申し込んで契約しておくという手はあります。

ただし、借りすぎや滞納をしないように計画的に使いましょう。

文・松田聡子（ファイナンシャル・プランナー）
編集・dメニューマネー編集部