高機能でありながら、お手頃価格な化粧品を製造・販売している、ちふれ化粧品。2018年に持ち株会社化し、現在はちふれホールディングス株式会社のグループ企業です。

現在では当たり前となっている、詰め替え化粧品を日本で初めて発売したのは同社でした。そんなちふれ化粧品の昔の社名、答えられますか？

ちふれの由来とは……

同社の前身は、1947年に創業。三菱石油株式会社が石油事業停止に伴い、化粧品の製造・販売を行うため「アゼリア薬品工業株式会社」を設立しました。1955年、東京実業株式会社へ社名を変更しています。

その後1959年、当時の社長・島田松雄氏が欧米視察に行った際、現地では1ドルで化粧品が買えることに衝撃を受け、高品質でお手頃価格の化粧品の製造をスタートさせますが、当時の日本では安すぎて売れなかったそう。

そこで1968年、全国女性団体連絡協議会と提携し“ちふれ化粧品”を婦人会員へ向けた組織販売を開始。ちふれのブランド名は、この“全国地域婦人団体連絡協議会”（全地婦連）が由来です。1971年からは消費者からのニーズを受け、大手デパートや量販店での販売を始めています。

1974年には省資源と価格維持のため、日本初の詰め替え化粧品を発売。発売当初は、先端をハサミで切るチューブタイプだったそうです。社名が現在の株式会社ちふれ化粧品へ変更となったのは、1991年のことでした。

文/編集・dメニューマネー編集部