通勤や通学にかかる交通費は、定期券を分けて買う、クレカを使うといったひと工夫によって年間1万円以上節約できるかもしれません。以下の方法を使って、お得に定期券を手に入れましょう。
1 定期券を2枚に分けて買う──年間1万円以上安くなる場合も
定期券は同じ区間でも1枚ではなく、2枚の定期券に分けて買うと安くなることがあります。
たとえば、蘇我駅から田町駅(47.6キロメートル)の6ヵ月通勤定期券は12万3,560円ですが、蘇我駅から幕張豊砂駅(3万4,840円)と幕張豊砂駅から田町駅(8万3,160円)とに分けた場合は11万8,000円です。半年で5,000円以上もお得な定期券が手に入ります。
どこで分けるとお得になるか調べられるサイトがあるので、自分の経路だとどれくらい安くなるか見てみましょう。
ただし、すべての区間で安くなるわけではありません。最寄り駅が千葉駅の場合、新小岩駅まで(29.2キロメートル)の定期券であれば通常7万350円ですが、東船橋駅で分けることで6万6,960円となるため、半年で3,390円お得です。一方で千葉駅から錦糸町駅(34.4キロメートル)までの場合、途中のどの駅で分けても料金は安くなりません。
なお、定期券を分けて買っても、JR東日本 <9020> では2枚の定期券を1枚にできます。また、定期券が分かれていても途中下車は不要です。
2 モバイルSuica通学定期券を保護者のクレカで買う──ビューカードで買えば最大6%還元
定期券は現金ではなくクレカで買うと、ポイントがもらえるので定期代を節約できます。自分の定期券だけでなく、中高生などクレカを作れない子どもの定期も親のクレカで支払えばさらにお得です。
JR東日本では3月16日から、モバイルSuica通学定期券を保護者名義のクレカでも買えるようになりました。モバイルSuica定期券なら、窓口で並ばず自宅で買えるので便利です。
特にお得なのがビューカードで、定期券代の3〜4%分のJREポイントがもらえます。モバイルSuica定期券購入でもらえる2%分のポイントと合わせた還元率は、最大6%です。
3 定期券売り場までの電車賃は払い戻してもらえる
自宅の最寄り駅で定期券を買えない場合、定期券売り場までの電車賃を払い戻してもらえることがあります。たとえば、東京メトロでは、以下の手順で払い戻しを受けられます。
・最寄り駅から定期券売り場がある駅までのきっぷを買い、改札の係員に証明印を押してもらう
・係員のいる通路を使って定期券売り場のある駅の改札外に出る
・定期券売り場で定期券を買うときにきっぷを見せて払い戻しを受ける
・定期券売り場の係員から最寄り駅までの乗車券を受け取る
払い戻しの可否や方法は、鉄道会社によって異なります。定期券を購入する前に確認しておきましょう。
文・浜崎遥翔(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部