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【リーマンショック】2008年に買っていたら、16年で株価300倍、50倍、16倍になっていた日本企業がある

2024/04/10 07:00

株式市場では「暴落は絶好の買いチャンス」と言われるが、本当にそうなのだろうか? 暴落といえば「コロナショック」が記憶に新しいが、まだあまり年月が経っていない。そこで、“ちょっと前”の暴落、2008年のリーマンショックを思い出してみよう。 あの暴落の頃に株を買っていたら、10倍以上になっていた株が、東証の時価総額トップ1

株式市場では「暴落は絶好の買いチャンス」と言われるが、本当にそうなのだろうか?

暴落といえば「コロナショック」が記憶に新しいが、まだあまり年月が経っていない。そこで、“ちょっと前”の暴落、2008年のリーマンショックを思い出してみよう。

あの暴落の頃に株を買っていたら、10倍以上になっていた株が、東証の時価総額トップ100の中に13銘柄ある。

リーマン時に買えばテンバガー(10倍株)になった13の企業

リーマンショックは2008年9月に破たんした米国の大手証券会社で、世界的に株価が大暴落。日経平均は2008年10月には6994円の安値を付けた。

それから16年、日経平均は2024年3月には過去最高値の4万1087円をつけた。もしも6994円で日経平均を買っていたら5.8倍になっていたということだ。

現在の時価総額トップ100の企業(4月5日時点)について、リーマンショック後の2008年9月末に買っていたら、10倍に上昇していた株(テンバガー)を達成した13銘柄は次の通りだ。

株価の上昇率順にランキングにしてみた。

順位 企業名 <銘柄コード> 上昇率/企業紹介

1位 レーザーテック <6920> 316倍/半導体製造装置
2位 ディスコ <6146> 53倍/半導体製造装置
3位 東京エレクトロン <8035> 24倍/半導体製造装置
4位 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> 16倍/ドン・キホーテ運営
5位 キーエンス <6861> 15倍/センサー世界大手
6位 日本取引所グループ <8697> 14倍/東証を運営
7位 オリエンタルランド <4661> 13倍/ディズニーリゾートを運営
8位 オービック <4684> 12倍/システムインテグレータ
9位 ソフトバンクグループ <9984> 12倍/傘下に通信事業会社など
10位 ファーストリテイリング <9983> 12倍/ユニクロ運営
11位 日本ペイントホールディングス <4612> 12倍/塗料大手
12位 アドバンテスト <6857> 12倍/半導体製造装置
13位 伊藤忠商事 <8001> 10倍/総合商社

高成長企業がランキング上位を占め、その中でも半導体製造装置がトップ3にランクインしている。

トップのレーザーテック <6920> の株価上昇率はなんと316倍。リーマン当時は125円(株式分割を考慮した修正株価)だった株価は、3万9540円になっている。ちなみに3月22日の最高値は4万3880円だった。100株買っていたら、約12万円の投資が438万円になったことになる。

2位がディスコ <6146> で53倍、3位が東京エレクトロン <8035> で24倍。半導体市場の拡大、AIブームというサポート材料があったとはいえ、株式市場には成長株投資の夢があることを象徴している。

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パフォーマンスが悪いのは高配当株

ただ、現在の時価総額トップ100の中には、当時株を買っていたらマイナスになっている銘柄も8つある。いわゆる高配当株で割安株といわれる銘柄が多い。急落時に配当利回りで下げ止まることも多いが、その分、株価が戻す力も大きくないようだ。

・みずほフィナンシャルグループ <8411> -33%
・野村ホールディングス <8604> -30%
・りそなホールディングス <8308> -29%
・パナソニック ホールディングス <6752> −23%

・武田薬品工業 <4502> -21%
・日産自動車 <7201> -17%
・日本製鉄 <5401> -7%
・関西電力 <9503> −3%

高配当株は配当をもらっていることは忘れずに

みずほフィナンシャルグループは、リーマンショック時が4420円だったが、現在が2933.5円なので、1486.5円の損失だが、その間、配当が出ている。2010年3月の100円から2024年3月予想の100円までで1125円(増資調整済)だ。

こうしてみると、長期投資では暴落時は絶好の買い機会と言えそうだ。問題はどこが大底かはプロでも分からないこと。

暴落時にはつみたて投資を増やすなど、コツコツ続けることが大事だ。

文/編集・dメニューマネー編集部

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