「分別管理」金融機関が投資家の資産を分けて管理すること

2021/09/03 11:30

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分別管理とはその名の通り、証券会社や信託銀行などの金融商品取引業者が、自社の保有する資産と投資家から預かった資産(有価証券や金銭など)を明確に分けて管理することです。これは法律によって義務付けられています。この仕組みがあることによって、万が一、証券会社や信託銀行、運用会社などが破たんした場合であっても、投資家の資産は保

分別管理とはその名の通り、証券会社や信託銀行などの金融商品取引業者が、自社の保有する資産と投資家から預かった資産(有価証券や金銭など)を明確に分けて管理することです。これは法律によって義務付けられています。この仕組みがあることによって、万が一、証券会社や信託銀行、運用会社などが破たんした場合であっても、投資家の資産は保護され、返還されることになります。この分別管理が投資家保護を目的に、金融機関に義務付けられたのは2001年です。

一部、対象外の金融取引もあるので要注意

実際、過去に破たんした証券会社のケースでも、この制度により投資家の資金は無事返還されました。

ただし、すべての金融商品・取引が対象になっているわけではありません。たとえばFX(外国為替証拠金取引)や株式の信用取引先物取引に関する資産は法律上、分別管理の対象外となっているので要注意です。

なお各証券会社は自社のWebサイトで分別管理の体制について説明したページを持っています。自分が口座を持っている証券会社の分別管理がどう実現されているのか、チェックしてみてもいいかもしれません。【お金の単語帳】