「イールドカーブ」債券の利回りと償還期間の相関性を表す曲線

2021/09/03 16:30

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イールドカーブ(Yield Curve)とは、債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示すグラフで、「利回り曲線」とも呼ばれます。グラフの縦軸には利回り、横軸には償還までの期間をとります。債券投資の際に重視される指標の一つです。 なお1本の曲線が示しているのは、1つの債券の動きではありません。同じ種類の債券の中の残存

イールドカーブ(Yield Curve)とは、債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示すグラフで、「利回り曲線」とも呼ばれます。グラフの縦軸には利回り、横軸には償還までの期間をとります。債券投資の際に重視される指標の一つです。

なお1本の曲線が示しているのは、1つの債券の動きではありません。同じ種類の債券の中の残存年数の複数の債券について示しています。たとえば、割引国債の例をとると、期間の残存年数が異なる割引国債が複数存在しています。それら複数の商品について1本の曲線で示されているわけです。

金融緩和のときは右上がりの順イールドを示す

右上がりのイールドカーブを順イールド、右下がりのものを逆イールドといいます。金融緩和のときには順イールド、金融引き締めのときには逆イールドになる場合が多く、その傾きが大きくなることをスティープ化、逆に傾きが小さくなることをフラット化といいます。日銀は長期金利と短期金利の誘導目標を操作し、イールドカーブを適切な水準に維持する「イールドカーブ・コントロール」(YCC)を行なっているとされます。【お金の単語帳】