「第三者割当増資」特定の第三者に新株を引き受けてもらう資金調達法

2021/09/04 16:30

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第三者割当増資とは、会社の資金調達方法の一つで、会社が新たに発行した株式を特定の第三者に引き受けてもらうことです。 第三者割当増資の対象は、自社や取引先の役員、取引銀行、ベンチャーキャピタルなど、その企業と関わりのある法人や個人であるケースがほとんどです。関係者に権利を与えて発行することが多いため、「縁故募集」といった

第三者割当増資とは、会社の資金調達方法の一つで、会社が新たに発行した株式を特定の第三者に引き受けてもらうことです。

第三者割当増資の対象は、自社や取引先の役員、取引銀行、ベンチャーキャピタルなど、その企業と関わりのある法人や個人であるケースがほとんどです。関係者に権利を与えて発行することが多いため、「縁故募集」といった呼び方もあります。

既存株主の利益保護のため、特別決議が必要

第三者割当増資は、取引先との関係の安定化を図る際や、経営悪化で通常の増資ができない場合によく使われます。既存の株主にとっては株式の希薄化につながるうえ、特に新株を引受先に有利な条件で発行する場合には公平性が害される可能性があるため、発行手続きは会社法で詳細に定められています。新株を「特に有利な価格」で発行するとおきは、既存株主の利益保護の観点から、株主総会でその理由を開示して特別決議を行うことになっています。さらに金商法や取引所開示規則も、詳細な開示を求めています。【お金の単語帳】