「立会外分売」保有株を小口に分けて取引時間外に売り出す方法

2021/09/05 06:30

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立会外とは証券取引所の通常の取引とは別に行われる株式の売買取引で、立会外分売とは上場会社が新規の株主を増やすために、大株主であるオーナー経営者や銀行などの保有株を小口に分け、立会外で不特定多数に売り出す方法を指します。証券取引書の取引時間外(立会外)で行われる取引と考えればよいでしょう。 株価下落のリスクを減らし、株主

立会外とは証券取引所の通常の取引とは別に行われる株式の売買取引で、立会外分売とは上場会社が新規の株主を増やすために、大株主であるオーナー経営者や銀行などの保有株を小口に分け、立会外で不特定多数に売り出す方法を指します。証券取引書の取引時間外(立会外)で行われる取引と考えればよいでしょう。

株価下落のリスクを減らし、株主を増やせる

分売を行う場合は、取引所にあらかじめ届出をした上で、分売実施日の前営業日の大引け後(売買立会終了後)に分売の条件を発表します。その後、分売実施日の朝までに投資家からの買付申込を受け付け、立会開始前に売買を成立させるという流れです。分売の価格は、分売実施日の前営業日(届出日)の終値を基準にした値段で固定されます。

取引時間中にまとまった数の株式を一気に売り出すと、株価が大きく下落する可能性がありますが、取引時間前にあらかじめ決まった価格で売買を終えられれば、そのリスクを減らせるとともに、株主を増やし、流動性を高めることができます。【お金の単語帳】