「オーバーアロットメント」同一条件で追加的に株式を販売する手法

2021/09/05 16:30

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オーバーアロットメント(Over Allotment)とは「超過割当」という意味で、会社が株式 の募集や売り出しを実施する際、当初想定した数量を超える買い注文があった場合に、主幹事証券会社がその会社の大株主などから一時的に株式を借り、同一の条件で追加的に投資家に販売する手法を指します。日本では2002年から使われている

オーバーアロットメント(Over Allotment)とは「超過割当」という意味で、会社が株式 の募集や売り出しを実施する際、当初想定した数量を超える買い注文があった場合に、主幹事証券会社がその会社の大株主などから一時的に株式を借り、同一の条件で追加的に投資家に販売する手法を指します。日本では2002年から使われている制度です。

オーバーアロットメントは、PO(Public Offering、公募増資)でもIPO(Initial Public Offering、新規株式公開)でも同様に使われる販売方法です。もともとの公募・売り出しの追加として行われるものなので、公募・売り出しの数量に需要が見たない場合はオーバーアロットメントは行われません。また数量も、もともとの公募・売り出し数量の15%が上限と決められています。

需要動向を踏まえた販売が可能に

オーバーアロットメントが行われるのは、発行体や主幹事証券だけでなく投資家にもメリットがあるからとされます。これによって、主幹事会社は株式の募集や売り出しにおいて需要動向を踏まえた販売が可能となり、その後の需給の悪化を防止することができます。発行体にとっては、当初計画以上に資金が調達できますし、投資家にとっては取引できる株数が増えます。【お金の単語帳】