「為替介入」自国通貨の安定を目的に行われる為替取引

2021/09/07 06:30

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為替介入とは、通貨当局が自国通貨の安定のために外国為替市場において行う為替取引を指します。外国為替平衡操作とも呼ばれています。主に為替相場に急激な変動があった場合に、通貨価値を安定させることを目的に、政府や中央銀行が為替市場で売買を行います。 日本では為替介入を実施するのは日本銀行です。 日本銀行は、財務大臣が為替介入

為替介入とは、通貨当局が自国通貨の安定のために外国為替市場において行う為替取引を指します。外国為替平衡操作とも呼ばれています。主に為替相場に急激な変動があった場合に、通貨価値を安定させることを目的に、政府や中央銀行が為替市場で売買を行います。 日本では為替介入を実施するのは日本銀行です。

日本銀行は、財務大臣が為替介入を必要と判断したと連絡を受けると、財務省に対し、為替相場の変動要因や、介入決定の判断に役立つマーケット情報を報告します。これを受けて、財務省は日銀に為替介入実行の指示をします。日銀が財務大臣の代理人として、海外の通貨当局に為替介入を委託することもあるそうです。

単独介入のほか、各国が協議して行う協調介入も

一つの国が単独で実施する場合を「単独介入」、複数の国や地域が協議して合意のうえで一緒に行う場合を「協調介入」といいます。単独で行うよりも各国が協調して行うほうが効果は高いといわれています。

なお為替介入は通貨間の売買のため、円やドルなどの資金が必要です。日本の場合、財務省所管の外国為替資金特別会計(外為特会)の資金が使われます。【お金の単語帳】