「20代の3人に1人は転職している」「20代の15%程度が転職している」──。20代で転職をする人の割合は、調査・アンケートによって大きく異なり、このようにさまざまなデータが報じられていますが、共通しているのは「割合が高まっている」こと、つまり20代での転職が珍しくなくなっているということです。
社会人として、ビジネスパーソンとして経験を積むと、就職活動をしていた学生のときとは視点が変わり、「もっと活躍できる場所が欲しい」「ここは自分が成長できるところじゃないかも」と思っても、決しておかしくありません。
いま20代で転職を考えている人は、おそらく初めての転職活動に臨むにあたり、「どの転職サイトで仕事を探そうかな」「どこのエージェントに登録するのがいいだろうか」と思案しているかもしれませんが、いきなり転職サイト探しから始めるのはいい方法とは言えません。その前にやるべきこと、もっと大切なことがたくさんあります。
転職サイトや転職エージェントは必要ですが、サイト選びばかりに目をとらわれると、転職した先でまた「もっと活躍できる場所が欲しい」「ここは自分が成長できるところじゃないかも」と思うようになるかもしれないからです。
20代での転職を成功させるために、焦らず、慌てず、しっかりと準備を進めましょう。
- 20代が転職したいよくある5つの理由──共感するなら転職の時期かも? ・「自分の成長が……ロールモデルが……」
- 転職までの一般的な流れ いつごろまでに何をすればいいか ・ステップ1 情報収集を始めつつ、自己分析に注力する(3ヵ月前~)
- “20代で”転職するなら知っておくべきこと ・新卒の就活とは違う!
- 最後に 活動開始から内定までのステップ──データや他人に振り回されるな
・「やりがいを……」
・「人間関係が……」
・「給料アップが……」
・「将来のキャリアに……」
・ステップ2 希望条件の明確化(3ヵ月前~)
・ステップ3 転職サイト・エージェントを選ぶ(2ヵ月前~)
> 転職エージェントを使ってよかったことTOP 3
・ステップ4 求人探し・応募・面接(1・2ヵ月前~)
・ステップ5 退職・入社
・第二新卒のメリット・デメリット ほか
20代が転職したいよくある5つの理由
最初に、転職を経験した20代が挙げた「転職に至った理由」を確かめましょう。おそらく転職に興味がある人は、現状に不満を抱えているからでしょうが、それでもまだ転職すべきかどうか迷っている人も少なくないはずです。そこで、これまでに転職を成功した人たちの「なぜ転職したのか」を見聞きして、もし共感を覚えるなら、自分が抱えている不満や問題を転職によって解決できるかもしれません。
転職したいと思う理由は人それぞれ、業界や職種、年代によっても異なりますが、20代に注目すると次の5つの理由が多く挙げられています。自分に当てはまるかものもあるのではないでしょうか。
理由1 「自分の成長を感じられない……」「ロールモデルが見つからない……」
入社当初は意欲的に仕事に取り組んでいたものの、2年目、3年目になっても担当業務に変化がなく、成長を実感できないと感じているケースは少なくありません。また、上司や先輩に目標となるような人物がおらず、キャリアビジョンを描くことが難しいという悩みも聞かれます。
成長を感じられない人が抱えている悩み
- 毎日同じような事務作業ばかりで、スキルアップを実感できない
- 上司から具体的な指導やアドバイスがなく、何をすればいいのか分からない
- 会社にベテラン社員が多く、若手が出世する道筋が見えない
理由2 「やりがいを感じられない……」
最初は「仕事を覚えること」目標だった新人も、徐々に経験を積むうちに、仕事の内容が単調で変わり映えがしなかったり、達成感を覚えたりできないと、モチベーションは下がってしまいます。「やりがいは探すものだ」「モチベーションは自分で上げるものだ」という無責任な先輩や上司がいたら、その先輩や上司がやりがいを感じているかどうか観察してみるとよいかもしれません。
やりがいを感じられなくなる理由・悩み
- 自分の強みや経験、希望とは関係ない仕事ばかり任される
- チームで働いているという一体感がない
- 成果が認められず、KPIを達成しても十分に評価・査定に反映してもらえない
理由3 「人間関係がよくない……」
仕事にやりがいを感じていても、一緒に働く上司や同僚との人間関係がうまくいかないということもあります。毎日顔をあわせる上司や同僚との関係がよくないと、仕事そのものが好きでも、次第にストレスが大きくなってしまいます。そして、異動の希望が通って別の部署に行ければ解決できるような場合でも、それが難しいことも珍しくありません。
職場の人間関係に不満を覚えるケース
- 上司が不満や意見を聞いてくれない
- 上司からパワハラを受けている
- 同僚との人間関係が悪く、ギスギスしている
- 部署・会社の雰囲気が悪く、出社したくない
理由4 「給料アップが見込めない……」
仕事は楽しい、上司や同僚もいい人ばかり。でも給料が上がりそうにない……。そんな場合も転職を考える人が少なくないようです。定期昇給がない、評価・査定がなかなか満足のいくものではない、現在の会社の給与水準が、希望とかけ離れているような場合、転職を考えるきっかけになり得ます。
給料アップが期待できないケース
- 同年代の平均年収よりも低い
- 昇給ペースが遅い
- ボーナスが少ない・減らされた
- 出世したり責任が重くなったりしても給料が上がらない
理由5 「将来のキャリアプランに合わない……」
入社当初は漠然と「〇〇業界で働きたい」という思いだけで就職したものの、キャリアを重ねる中で、「自分はこれをやりたかったのかも」と気づく人も少なくありません。今の職場でどんなに頑張っても、希望のキャリアプランが実現できそうにないなら、いっそのこと頑張る場所を変えるのも一つの手と言えるでしょう。
将来の展望が見えなくなるケース
- 入社時と現状とで「やりたいこと」が変わった
- 別の部署に異動しても、やりたいことができない、就きたい職種につけない
- 「この先輩のようになりたい」という目標がいない
- 将来的に独立したいのに、今の会社では必要な経験が積めない
転職までの大まかな流れ いつごろまでに何をすべきか?
このような転職した人たちの「転職した理由」を確かめて、共感を覚えた人は、転職を本格的に考えてもいいのかもしれません。
ただ現在の会社を辞めて、新しい希望する会社を見つけ、お互いに合意して入社するのは、簡単なことではありません。拙速にことを進めると、新しい会社ですぐに「こんなはずじゃなかった……」と後悔し、またすぐに転職を考えなければいけなくなるかもしれません。
ある程度、時間をかけて、計画的に進めることが欠かせません。まずは、「転職活動の一般的な流れ」を確かめておきましょう。
転職には一般的に「3ヵ月から6ヵ月ほどかかる」と言われています(厚生労働省調査、2015年)。もちろんもっと早く決まることもあり、「1ヵ月程度」も2割弱ほどいますし、どこからを「転職活動」ととらえるかにもよりますが、ここでは具体的に「転職に向けて気持ちが高まり始めてから」として考え、おおむね3ヵ月はかかると仮定したいと思います。
ステップ1 情報収集を始めつつ、自己分析に注力する(3ヵ月前~)──転職は目的ではなく手段
最初に、転職市場に関する情報収集を行いながら、自己分析をしっかりと、入念に行いましょう。いきなり「どの会社に行こうかな」と考えるのではなく、「自分は何をしたいのか」を見つめることが大切です。「なぜ転職したいのか」「転職してどうなりたいのか」を考えることで、自分がやりたいことをやるために、なりたい姿になるために“本当に転職が必要なのか”が明らかになるでしょう。
一度転職を考え始めると、つい転職そのものが目的になりがちですが、ただ、 転職は“目的”ではなく、本当に自分が実現したいこと(昇給したい、やりがいを感じたい、成長したい、働く環境をよくしたいなどを実現する“手段”でしかありません。
また、これまでの経験で培った自分の強みが何なのか、何が得意なのかについても明確にしていきましょう。
なお後ほど触れますが、自己分析には転職エージェントや転職サイトを使うとよいかもしれません。このため、どんな転職サイトやエージェントがあるのかも調べておくとよいでしょう。
最初にしておきたいこと──「情報収集」
- 興味のある業界や職種について調べる
- 業界団体や企業のWebサイト(ホームページ)、SNSを閲覧する
- 希望している業界の先行き・将来性について調べる
- 転職エージェントや転職サイトのレポートを読む
- 転職サイトなどで、希望している業種・職種の採用動向を調べる
- 転職関連のセミナーやイベントに参加する
- 転職サイト・エージェントの強みを調べる
- 業界の専門家に話を聞く
- 転職の経験者に話を聞く
企業のWebサイトやSNSは情報の宝庫です。特に代表のインタビュー記事やブログ、SNSには目通しておきたいところです。
最初にしておきたいこと──「自己分析」
- 今の職場で不満に思っていることを書き出す
- 転職することで得られるメリットを書き出す
- 転職することで失うものは何かを考える(デメリット)
- 本当に転職したいのか、残るべきなのかを判断する
- SWOT分析を行う:自分の強み、弱み、機会、脅威を分析する
- 理想のキャリアプランを立てる (10年後、20年後の自分を想像する)
- そのために必要なスキルや経験を洗い出す
「もし理想どおりにいくとしたら、自分がどうなりたいか」をイメージし、現状の自分との“差分”を把握することで、どの方向に一歩を踏み出せばよいか分かってくるでしょう。
ステップ2 希望条件の明確化(3ヵ月前~)──新しい職場でやりたいこと・なりたい自分をより明確に
採用動向を確かめ、自己分析を深めながら、より具体的に新しい仕事について考えます。希望する職種、業界、年収、勤務地などを具体的に明確化しましょう。
具体的に明確にしたいこと
希望 | 内容 |
---|---|
職種 | 具体的にどのような仕事がしたいのか |
業界 | どのような業界で働きたいのか |
年収 | いくら稼ぎたいのか |
勤務地 | どこで働きたいのか |
その他の希望条件 | 通勤時間、福利厚生、働き方など |
「職種」は「何がしたいのか」から考えましょう。それは決して「肩書き」ではありません。たとえば「エンジニアになりたい」と思っても、よく考えてみたら、「ITサービスを作りたい」のであって、エンジニアになる必要がないと気づくかもしれません。
また、希望の「職種」「やりたいこと」が明確な場合、「業界」は絞る必要がない場合もあるでしょう。どうしても今、所属している会社の業界に目が行きがちです。それは、よく知っているからです。たとえば営業なら今の会社と同じ業界で、同じ商品・サービスを販売する会社でなくてもいいかもしれません。
「勤務地」や「働き方」についても、最近はリモートワークを許容する会社も増えているので、必ずしも会社の近くに住む必要もなくなってきています。
転職は「自分の希望」を実現するための手段ですから、まずは希望を書き出すなどして明らかにしましょう。それには自分としっかり向き合うことが欠かせません。
転職サイトやエージェントの具体的な活用は、自己分析や希望をある程度はっきりさせてからのほうがよいですが、転職サイトもたくさんあるので、最初に登録した1つで決めてしまうのではなく、いくつか登録して使ってみることも大切です。
自己分析や希望条件がある程度固まってきたら、転職サイトやエージェントを選びましょう。
ステップ3 転職サイト・エージェントを選ぶ(2ヵ月前~)
転職サイトによっては、自分が希望する業界や職種の求人が多いところもあれば、少ないところもあります。また自己分析や職務経歴書を作るツールが用意されているサイトは複数ありますが、自分が使いやすいと感じるサービスもあれば、使いづらいサイトもあるはずです。
まずはいくつかのサイトやエージェントに登録し、アカウントを作って使ってみるとよいでしょう。転職エージェントに登録したら、担当者と面談をしてみましょう。
希望条件に合う求人を具体的に探しながら、転職サイトや転職エージェントの中から自分にあった・使いやすいところを探しましょう。
転職エージェント・転職サイトを選ぶ際のポイント | |
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項目 | 20代>30・40代 |
求人数 | 求人数が多いほど、選択肢が広がる |
業界・職種の特化度 | 希望する業界や職種に特化しているサイト・エージェントは、より質の高い求人を紹介してくれる可能性が高い |
20代へのサポート | 20代の転職に特化したサービスを提供しているサイト・エージェントもある |
評判・口コミ | 実際に利用した人の評判や口コミを参考にしましょう |
使いやすさ | サイトやエージェントの使いやすさも重要です |
上記以外にも、以下の点も考慮しましょう。
- 希望する条件でヒットする求人の数……全体の件数が多くても、希望の業種・職種が少ないと意味がない
- サポート体制……相談や仕事の紹介が少ないところは避けたい
- 料金……有料会員になると、好条件の求人の紹介を受けられるところも
なお転職サイトとエージェントの違いは、転職サイトはサービスを使って主に自分で仕事を探しますが、エージェントの場合は、自分(求職者)に向いた仕事や求人を紹介してくれる点です。自分で考えるだけでは見つからないことが見つかり、気付けない課題や強み、適職に出合える可能性があります。

転職エージェントのよいところについて、実際に使って転職した人に聞いたアンケートでは、このような回答が上位になりました。
- 転職活動の進め方についてアドバイスがもらえた
- 企業の情報を事前に得られた
- 面接対策をサポートしてもらえた (株式会社Hiraku agent調査、2024年、20-40代の1002人)
転職サイトやエージェントは、あくまでも転職活動のツールの一つです。 自分に合ったサイト・エージェントを見つけることが重要ですが、最終的に転職を成功させるのは自分自身です。 自己分析をしっかりと行い、積極的に情報収集を行いましょう。
ステップ4 求人探し・応募・面接(1・2ヵ月前~)──いよいよ具体的に動く
転職サイトやエージェントを活用して、希望条件に合う求人を具体的に探し始めます。
これまでの自己分析をもとに履歴書・職務経歴書を作って提出、求人に応募します。時期や状況にもよりますが、書類審査から面接まで2週間程度、一次面接から最終面接まで1ヵ月ほどはかかることがあると見ておきましょう。
エージェントによっては、履歴書や職務経歴書、志望理由などについて相談にのってくれるところもあります。模擬面接ができるとなおよいでしょう。
具体的にしたいこと
- 希望条件を入力して求人を検索する
- 履歴書・職務経歴書を書き方の本やサイトを参考に、分かりやすく作る(誤字脱字はダメ!)
- 転職サイト・エージェントが用意したツールを使う
- 作った書類や志望動機をエージェントに相談する
- 面接対策・よくある面接の質問と答えを準備する
- 企業について調べ、志望動機を明確にする
- 面接を受けてみる
なお転職活動では、新卒の就職活動のときほどたくさんの会社を受けるのは難しいでしょう。時間的な制約が大きいですが、それ以上に、深めてきた自己分析をもとに行きたい会社を考えると、そんなに多くはならないものだからです。
一社ごとの機会を大切にしながらも、それぞれの会社での面接での反応や、受けた質問をもとに、質疑応答の内容をブラッシュアップしましょう。次の応募先での面接でよい結果につなげるために、PDCAは回したいところです。
ステップ5 退職・入社
内定が決まったら、退職時期を上司に報告し、入社準備を進めましょう。
最近は、会社に退社する旨をかわりに伝えてくれる「退職代行」サービスもありますが、退社は民法では2週間前までに伝えなければいけないことになっています(労働基準法には定めなし)。とはいえ実際には、引き継ぎも必要なので、1ヵ月後などにしたいところです。あまり期間がないと、残った有給休暇の消化もできません。いずれにせよ、内定が決まったら早めに退職時期を相談しましょう。
この時期にすべきこと
- 退職届の提出
- 関係があった人への報告
- 引継ぎ
- 入社する準備
「20代で転職」するにあたって知っておきたいこと
30代や40代など、中堅と呼ばれる年代ではなく、ほかならぬ「20代」で転職する人が、ぜひ知っておきたいことがあります。
1 新卒の就活と社会人の転職は異なる
大学生のときの、新卒の就職活動では「企業選び」がメインだったのではないでしょうか。もちろん当時も自己分析や強みを把握してアピールしたはずですが、新卒の就活は、職歴のない学生のときの話。今はすでに数年の社会人経験があるわけで、そこは明確に異なります。転職活動では、自分のキャリアプランに合った求人を見つけることが重要です。
新卒の就活と転職活動との具体的な違い
項目 | 新卒の就活 | 20代の転職 |
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選考基準 | 学歴、資格、自己PR | 職務経歴、スキル、経験 |
選考方法 | 複数回の面接、筆記試験 | 面接、職務経歴書の審査 |
企業選びのポイント | 将来性、安定性、福利厚生 | 希望する職種・業界、キャリアプラン、企業理念 |
転職活動の注意点 | 焦らずに自分に合った企業を見つける | 履歴書・職務経歴書をしっかりと作る |
2 第二新卒という枠もある
新卒入社から3年以内の転職を「第二新卒」と呼び、転職・採用市場では一定の需要があります。第二新卒にあたる人たちは、ビジネスマナーを身につけ、ある程度のキャリアを積んだ、若くて労働意欲が高い人材が多く、(企業側からすると)新卒を採用して育てるよりはコストがかからないため、欲しがるケースが少なくないのです。より希望に合致する求人を見つけやすくなるというメリットがあると言えるでしょう。
第二新卒の転職のメリット
- 新卒と比べ、ビジネスマナーなどが身についており会社側の需要がある
- 多くはないものの「第二新卒」という採用枠がある(可能性がある)
- 転職エージェントや転職サイトのサポートを受けやすい
第二新卒の転職の注意点
ただし、いいことばかりではありません。以下のような注意点があることも踏まえておきましょう。
- 「第二新卒」という枠が決して多いわけではなく、経験豊富な応募者と競争になる
- 希望の職種や業界に就けるとは限らない
- 年収が低めに設定されることがある
最後に 転職活動を始めてから内定までのステップを確認──データや他人に振り回されないこと
以上のことから、転職を成功させるためには、次のステップを踏むことが重要です。
- なぜ転職するのかを明確に……転職する必要があるか?
- 何がやりたいのか、どうなりたいのかをイメージ……30代、40代の展望を持つ
- 転職市場の動向を知る……行きたい業界・企業が求人しているのか
- どう働きたいのか、自分の希望を順位づけする……入った後に活躍できるか
- 転職サイト・転職エージェントを検討する……ツールとして活用したおす
- 履歴書・職務経歴書を作成する……転職サイトやエージェントを活用する
- 面接対策を行う……よくある質問にはしっかり答えられるように
- 内定が出たら速やかに報告・引き継ぎを行う……立つ鳥跡を濁さず
これらを通して少なくとも3ヵ月ほどはかかると考えておきたいところです。
ただし、既に触れたように、20代で転職する人の中には、1ヵ月ほどで決まる人も少なくありません。状況は人それぞれ異なります。たとえば、転職を決めた時点で自己分析が十分できている人もいれば、転職エージェントと前もって定期的に面談している人もいるからです。
大切なのは「3ヵ月で決めなければいけない」「1ヵ月で決まる人がいるのに(自分は決まらなかったから)ダメだ」と思い込まないことです。データや調査、他人の成功事例にばかり目をとらわれて、焦ってもいいことはないからです。
繰り返しますが、20代での転職は、新卒の就職活動とは異なります。これまでの数年間にできるようになったこと、新卒のときにはなかった「やりたいこと」「なりたい自分像」があるはずです。その現状を確かめ、そんな自分がこれからどうしたいかという将来・未来についてしっかりと確認しましょう。
20代の転職は、30代や40代になって、今以上の責任をもって充実を感じながら働くための第一歩です。
転職サイトやエージェントはあくまでもツールの一つであることを忘れずに、積極的に情報収集を行い、自己分析を深めるなど、早めに行動することが大切です。