老後の生活で苦しむ方が増えています。その原因としては、「思ったほど年金がもらえなかった」「貯金を使いすぎてしまった」ということがあるでしょう。今回は、過去に銀行で働いていた筆者が、老後破産に陥る3つの原因を考えます。
ライフプランを立てていない
老後に必要な金額の試算をせずに、行き当たりばったりのお金の使い方をするのは危険です。まず、老後いくら年金が受給できるのか、老後必要になる生活費を算出します。
年金で生活費をカバーできればいいですが、できない場合はその分を現役時代に貯めておく必要があります。老後になってから収入を得るのは難しいので、なるべく多めに確保しておくと安心です。
老後資金を知った上で、子どもの教育資金やマイホーム資金を試算すると無理のない範囲で対応できるでしょう。ライフプランを立ててみたい方は、銀行などの金融機関に相談してみてはいかがでしょうか。
見栄を張りすぎる
収入に見合っていないお金の使い方をしていると、老後資金を残せなくなってしまいます。ブランド品や外食、旅行など贅沢したい気持ちはわかりますが、浪費癖がつけば老後も苦労することになります。
貯蓄をする習慣がない
貯蓄は意外と難しいものです。貯蓄してもすぐに使ってしまう人は注意しましょう。実際に、収入が低くてもコツコツ貯蓄ができる人のほうが資産形成に成功しているケースもあります。
貯蓄が苦手な人は、先取り貯蓄を考えてみましょう。給料日の翌日には貯蓄すべき金額を貯蓄用の口座に振り分けてしまいます。そうすることで強制的に貯蓄ができます。一度貯蓄用の口座に入れたら絶対に手を付けないようにしましょう。
ライフプランを立てて堅実に貯蓄を
ライフプランを立てずに行き当たりばったりのお金の使い方をしたり、見栄を張って収入に見合わない出費をしている人は老後破産に陥る恐れがあります。
また貯蓄体質ではない人も危険です。老後にお金がなくなり、周囲に迷惑をかけることがないように、老後必要な資金を計算し、コツコツ貯蓄する努力をしていきましょう。老後破産に陥らないためには早めの努力が大切です。
文・勝目麻希
(2021年10月1日公開記事)