大谷翔平選手が所属する米大リーグのロサンゼルス・ドジャースと、築地銀だこを運営するホットランド <3196> がパートナーシップ締結を発表したところ、同社の株価が上がりましたが、ほかに投資家から大谷選手と関連づけられている、いわゆる“大谷銘柄”にはどんな会社があるのでしょうか(文中株価は5月27日終値)。
築地銀だこを手がけるホットランドの株価が材料視され急上昇?
ホットランドは5月21日、ドジャースと「築地銀だこ」が複数年のパートナーシップ契約を締結したと発表、5月15日には終値が2081円だった株価が20日には2318円、21日には2419円、27日には2651円と20%以上、上がりました。
築地銀だこについては、少し前から注目されていました。というのも、3月の開幕戦を観戦した大谷選手の妻・真美子さんが、築地銀だこを食べていたことからです。このことから、「海外での築地銀だこ人気が上がるのでは?」と予測する投資家もいました。
ホットランドは今季からドジャースタジアムに出店しており、海外での人気が定着すれば、利益増も期待できそうです。
ほかの“大谷銘柄”は?
同社のような“大谷銘柄”といえる企業は大きく3つに分けられ、①大谷選手とスポンサー契約を結ぶ企業、②ドジャースのスポンサー企業、③その他があります。
①にあたる大谷選手のスポンサー企業としては、化粧品のコーセー. <4922> (株価9888円、最低投資額98万8800円)、時計など精密機械のセイコーグループ <8050> (株価4460円、最低投資額44万6000円)、伊藤園 <2593> (株価3739円、最低投資額37万3900円)があります。
また、②のドジャースのスポンサー銘柄には、ヤクルト本社 <2267> (株価2882円、最低投資額28万8200円)、ANAホールディングス <9202> (株価3064円、最低投資額30万56400円)、TOYO TIRE <5105> (株価2720円、最低投資額27万2200円)などがあります。
③としては、大谷選手の結婚発表後に株価が急上昇した大谷工業 <5939> (株価6590円、最低投資額65万9000円)があります。同社は電力会社向けの金物業者で、大谷選手とは直接関係がありませんが、名前が同じであることが関係していると見られます(株式市場では、こうした不思議なことがときどき起こるのです)。
大谷銘柄は“買い”か?
これらの材料視された“大谷銘柄”は、いくら大谷選手が活躍していても、注意して投資しなくてはいけません。株価が大谷選手の活躍に比例するとは限らないからです。
特に、株価が急上昇した銘柄は、過熱感が高まっていると見られ、調整される(下落する)かもしれません。
文・谷口久美子(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
